高岡市議会 2000-06-04
平成12年6月定例会(第4日目) 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 開議 午後1時02分
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開 議
◯副議長(
山沼成敏君) これより、本日の会議を開きます。
なお、議長にかわりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いをいたします。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第4号)のとおりでございます。
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議 題 の 宣 告
2 ◯副議長(
山沼成敏君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第54号から議案第65号まで、報告第2号及び報告第3号を議題といたします。
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個 別 質 問 、 質 疑
3 ◯副議長(
山沼成敏君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。
通告に従いまして、発言を許します。3番 松崎義彦君。
〔3番(松崎義彦君)登壇〕
4 ◯3番(松崎義彦君) 6月定例会に当たりまして、通告に従いまして3点について質問をいたします。
今、
駅南部地区で業種や規模の大小を問わず経営に携わっておいでる方々は、非常に活気と元気があります。私はそう感じております。長引く景気低迷の中で、確かに経営の内情は厳しいものがあると思いますけれども、ここには地域の活性化に向けてそれぞれが語り合う場、アイデアを出し合う場、展望を持って協力し合う場、何とかしようという気概を感じるからであります。その中から、希望、夢、そして現実的な期待も生まれてきているようにも思われ、それが元気、活気に感じるのかもしれません。
4月下旬、
市内若手経営者8人の方が設立された「まちの駅たかおか」が、
国宝瑞龍寺に近い
八丁道沿いにオープンいたしました。
「まちの駅」は各地で国道沿いに設置されている物販重視の「道の駅」とは多少趣が異なり、
全国首長連携交流会が提唱し、
民間シンクタンクの
地域交流センターが推進し、広域的な地域連携を目指す施設で、全国二十数カ所で運営されているとのことであります。
設置主体は自治体や第三セクター、もしくは商工会など公的側面が強いもので、今回の「まちの駅たかおか」のように純粋に民間企業として取り組むのは初めての試みだそうであります。
「高岡を訪れる人々に、必要な地元情報を提供する窓口機能に加え、
交流サロン機能を備えたい。また、高岡の
情報発信基地、さらに市民が
まちづくりを考える契機としたい」とオープンに際し述べられた思いが、
地域活性化の弾みとなり、大きく発展することを期待し、設立の中心となられた方々のまちに寄せる深い思いと情熱に心からエールを送るものであります。
それからあいなく、5月12日に
駅南地区の活性化並びに交流人口の増加を図る目的で、「
瑞龍寺夢参道まち衆会」という名称で高岡市
南部地区商盛会が設立されました。
駅南瑞龍寺地区の町並みを整備し、市民の憩いの場所として、さらに交流人口の増加を図ること、
中心商店街との緊密な連絡のもと、交流と親睦を図り、
共同イベントの実施など商業発展のために寄与する等が趣旨として掲げられています。
ちなみに、「
まち衆会」のこの名称について申しますと、加賀2代
藩主前田利長公没後、みずからの知恵と才覚で北陸に冠たる商業都市、高岡のまちをつくりあげたまち衆の力にあやかりたいとの願いが込められているそうであります。
今、この
まち衆会の方々は、みずからが掲げた目標の実現に向けて一歩一歩地道な努力を重ねておいでます。恒例の八丁道おもしろ市も5月の開催時は大盛況でしたし、9月10日、10月15日の夏季・
秋季国体期間にあわせて開催予定の2回についても知恵を絞っておいでるようです。そのほか、まちの駅交流会、7月には納涼祭、8月には八丁道での
七夕フェスティバル等、
イベント開催の計画や中長期的な町の活性化に向けたいろいろな角度からの熱意あふれる議論がなされているようであります。
「まちの駅たかおか」を核として、
南部地区商盛会の設立と、とにかくみずからの意思で、みずからが動き、みずからでつくり上げようという気概が旺盛な会であります。本定例会に、私はこの会のいろんな議論の中から、
駅南地区の
環境整備、
まちづくりという観点から3点について当局の見解をお伺いしたいと思っております。
まち衆会の方々には、今一つの夢があります。それは、ここにしかないという新名所をつくることです。
一つのアイデアとして「志の輔の店」をつくる夢と仄聞しております。志の輔とは
立川志の輔のことであります。新湊出身の落語家であります。平成2年からは、富山市で月1回の独演会を開いたり、一昨年から昨年にかけて県内35市町村で
志の輔ライブを開いたり、殊のほか
ふるさと富山県に対し思い入れの強い、本業以外でも大活躍の有名人であります。
高岡の知名度を高めるために、かねてよりゆかりの深い方々の御協力をいただくことも効果的な方策であると言われております。
質問の1点目は、
国宝瑞龍寺の近くに「志の輔の店」という非常にユニーク奇抜な着想について、構想の具体化へのいずれかの段階で行政としてもできる限りのバックアップをしていくことも必要ではないかと思いますけれども、お考えをお伺いしたいのであります。
志の輔グッズとあわせて
高岡地場産品への波及効果、また「瑞龍寺で聞こう
志の輔ライブ」、「
万葉線志の輔トークショー」等々、夢は広がるばかりの楽しいアイデアであります。平成9年12月議会におきまして、観光行政に関して御高説を賜った藤井助役さんに、今回もぜひ積極的な思い切り心ゆくまでお考えをお聞かせいただきたいと思っております。
2点目は、
前田利長公墓所の
環境整備についてであります。
昨年度、墓地の東側のさくが一部改修されておりますが、全体的には周辺の石垣の損壊、お濠周辺のさくの損壊が非常に目立っています。清掃等については、毎日、
ボランティアの御老人が非常にこまめにやっておいでますし、年に何回か
下関小学校、
芳野中学校の生徒さんを含め近隣住民多数の参加によって行われていますが、大きな損壊に対しては
ボランティアの手にはなかなか負えません。
近年、瑞龍寺、八丁道、そして前田墓所、繁久寺をセットでめぐっていかれる方々がふえているようでありますし、また再来年の
NHK大河ドラマは「利家とまつ」に決定し、
前田家ゆかりのそれぞれの地域が、その効果にあやかりたいとの思いでさまざまな運動を展開されているようでもあります。
利長公墓所が直接関係あるとは思えませんけれども、高岡の開祖としてあがめられ、毎年顕彰祭を挙行している由緒あるところでもあります。
倒壊してしまっては元も子もありませんし、損壊箇所が事故の原因ともなりかねないと憂慮いたしてもおります。一挙にはなかなか厳しいかもしれませんけれども、順次、改修の必要があるのではないかとも思っております。
教育長に今後の
前田利長公墓所改修計画をお伺いいたします。
次に、
都市計画道路下伏間江福田線の整備についてお伺いをいたします。
既に、国道 156号から泉が丘間は供用開始されており、さらに国道8号までの区間が間もな使用開始の予定と伺っております。しかし、残念なことに下黒田地内、城端線に係る部分がいまだ未整備のため、駅南方面への
アクセス道路としての機能が十分果たせないままであります。
平成9年3月議会におきまして、この件について早期整備を伺った折には、平成8年に開催された
全国都市緑化フェアの際に、この地内は
JR城端線と平面交差で暫定的に使用され、当道路整備の必要性を改めて認識したところであり、9年度は立体交差の本格着工に向けて詳細設計を実施する予定とのことでありました。
今、
駅南部地区の多くの方は、
下黒田地内城端線に係る部分の整備に大きな期待を寄せておいでます。国道8号から 156号間が供用開始されれば、より広範囲な、より多くの方々がこの地内の整備にさらに思いを強くされるのではないかと思っております。
外環状機能が発揮され、本来の
都市機能向上に向けて当地内の整備計画を建設部長にお伺いいたしまして、私の3点にわたる質問を終わります。
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答 弁
5 ◯副議長(
山沼成敏君) 当局の答弁を求めます。助役 藤井 孝君。
〔助役(藤井 孝君)登壇〕
6 ◯助役(藤井 孝君) 松崎議員の御質問にお答えをいたします。
御質問は
駅南地区の
環境整備に関連をいたしまして、郷土にゆかりのある有名人の協力を仰ぐ
地域活性化策に対する見解についてでございます。
高岡駅南部地域は、平成9年に瑞龍寺が国宝の指定を受けて以来、県内外から大変多くの方々の観光客が訪れるようになっております。
市でも
観光駐車場の整備でございますとか、ただいまいろいろ御意見がありましたが、「まちの駅たかおか」など休憩施設を備えた土産物店が次々にオープンするなど、一段と活況が出てきている現況でございます。
こうした中で、TMO──
まちづくり機関でございますが──
TMO構想を策定するため、
高岡商工会議所の呼びかけで駅南地域の活性化と交流人口の増加を目的に
瑞龍寺夢参道まち衆会、これは部会も事務局なども大変整備された衆会でございますが、駅南地域では初めての商盛会として設立されたところでございます。
高岡市としては、この商盛会の今後の活動が駅南地域の発展と
中心市街地の活性化に寄与するものと大いに期待をしているところでございます。
郷土ゆかりの深い有名人に御協力をいただき、地域を活性化していくという方策として、ただいま
立川志の輔さんを登用する御提案がありました。
まち衆会の皆様方が
中心市街地を視野に入れながら、地域の活性化の方策を話し合っておられることはまことに心強く思っている次第でございます。
さまざまなアイデアの可能性につきましても大いに議論を深めていただきまして、具体化してきた段階で市としても積極的に支援をしてまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
7 ◯副議長(
山沼成敏君) 教育長 細呂木六良君。
〔教育長(細呂木六良君)登壇〕
8 ◯教育長(細呂木六良君) 松崎議員の御質問、
前田利長公墓所周辺の今後の改修計画はというお尋ねにお答えを申し上げます。
前田利長公墓所は、巨大な墓石を石の玉垣で囲み、さらにその周りを濠をめぐらしましてその周辺の老木の茂みと相まって墓の周囲は深閑として、孤高の聖域となっておるのであります。なお、その雄大なことは、武将の墓として全国にもまれであり、また昭和40年1月1日に県の指定史跡に指定されておるところでございます。
墓所の修復につきましては、前田家におきまして昭和37年に正面部分の玉垣を、また平成5年に西側部分の玉垣等を、さらに平成11年度には県と市の補助を受けられて東側部分の玉垣の一部と正面扉を改修されたところであります。
今後、未改修部分につきましては、前田家の御意向をお聞きしながら、市としてもできる限りの協力をしてまいりたいと、このように考えておるのであります。
また、濠周辺のさく等につきましては、計画的に整備を進めてまいりたいと、このように思っております。
以上で答弁とさせていただきます。
9 ◯副議長(
山沼成敏君) 建設部長 中谷武士君。
〔建設部長(中谷武士君)登壇〕
10
◯建設部長(中谷武士君) 松崎議員の
都市計画道路下伏間江福田線の下黒田地内、城端線に係る部分の整備に向けた進捗状況についての御質問にお答えいたしたいと思います。
都市計画道路下伏間江福田線につきましては、2000年とやま国体の開催に向けて国道 156号から国道8号までの 2,350メーターを整備しておりましたが、おかげさまをもちましてこの8月初旬には全区間が供用開始できる運びとなるところであります。
御質問の下黒田地内、これは
主要地方道高岡庄川線から駅南の京田地内にかけての延長 430メートル区間につきましては、平成5年度から事業に着手しておりまして、これまで事業用地の買収や物件補償がほぼ完了しましたので、城端線の立体交差の実施に向けてJR西日本と協議をしてきたところでございます。
今後、事業を進めるに当たりましては、この道路が新幹線新高岡駅周辺の重要な幹線道路の一つでありますことから、現在、国・県の支援を受けて進めております「新
世紀高岡都市整備ビジョン策定調査」や「高岡駅及びその周辺の
都市整備推進計画調査」などの結果を踏まえまして、現段階の
道路整備計画との調整を図った上で、引き続き事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
以上で、答弁とさせていただきます。
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11 ◯副議長(
山沼成敏君) 4番 樋詰和子君。
〔4番(樋詰和子君)登壇〕
12 ◯4番(樋詰和子君) 6月定例会に当たり、さきに通告してあります2項目について質問をいたします。
質問に先立ちまして、このたび第30代高岡市長に当選されました佐藤市長に心よりお祝いを申し上げます。
大変取り組む課題の多い高岡市でございますが、ぜひ21世紀の方向づけるため、健康には十分御留意をされて、力強い高岡再生へ取り組んでいただきたいことを要望いたしまして、質問に入らせていただきます。
最初に、
バリアフリー化の促進についてお聞きいたします。
「
バリアフリーとは障害のある人が社会生活をしていく上での障壁(バリア)を除去する」と1974年に
国連障害者世界環境専門家会議から使われ、当初は建築物など
物理的障害の除去が強かったようですが、最近は社会的、制度的、心理的な障害の除去という使われ方が多くなっております。
94年には
ハートビル法、いわゆる高齢者、
障害者等が円滑に利用できる
特定建築物の建設の促進に関する法律が、さらに本年の5月には高齢者、
身体障害者等の
公共交通機関を利用した
移動円滑促進法、いわゆる
交通バリアフリー法が制定され、障害者に優しい
まちづくり、
バリアフリーがさらに進められてきました。
しかし、障害のない人でもけがをしたとき、重い荷物を持ったとき、また妊娠したり、高齢者になったときは、だれもがハンディを負うことになります。そのことを認識しますと、
まちづくりにおいても道路や施設整備、交通体系、さらに
サービス面においても配慮が必要で、
ソフト整備、
ハード整備、両方の密接な関係が求められております。
昨年、
少子化対策臨時特例交付金が高岡市は1億 7,900万円が交付されました。全公立・私立の保育園の乳児室にクーラーが取りつけられ、さらに
保育サロンの設置や遊具の整備などがされて
子育て世代に大変好評で、何カ所かは現地を見てまいり評価をしておりました。
しかし、
近隣市町村の交付金の用途を調査してみますと、さらにいろいろ工夫しておられ参考になりました。例えば、小矢部市では
現代生活環境にあわせて未設置の全保育園に
洋式トイレの設置をされておりましたし、砺波市ではO-26対策のため衛生的な
自動手洗い機の整備をしてあり、交付金の用途をさらに検討する余地があったのではないかと感じました。
というのは、本市の
洋式トイレの設置状況は、障害児など必要な学校などにはされておりますが、現在、小学校では26校中わずか6校のみであります。中学校では11校中5校のみ設置され、けがなどの折には
職員トイレを使用している学校もあります。保育園でも私立は保護者のニーズにこたえて24園中22園に設置されておりますが、それに比較しますと公立21園中11園のみで半分くらいの設置状況で、保護者のニーズに合わない現状があります。
今はすべての人に優しいユニバーサルの発想が必要です。障害者がいるから
洋式トイレをつくるとの時代から、生活自体が洋式化していること、さらに最近の時代認識が変わってきており衛生概念には特に敏感で、先日も若いお母さんが「この子は
洋式トイレしか使ったことがないので困り果てます」と言われました。先日も
お母さん方と懇談の折、「学校ではしたくない、できないと子供たちがトイレを我慢して青い顔で帰ってくる。健康が心配です」と
洋式トイレへの改善や、暗い、汚いイメージの
学校トイレの快適な使いやすい改善への要望が多くありました。
トイレの
改善処理経過をお聞きしましたら、教育
委員会ではここ数年に換気扇の設置や修繕も少しずつされているようですが、抜本的な改善計画ではなく時代の変化に対応した対策がもっと必要です。
そこで第1点目は、全
小・中学校、保育園に
洋式トイレの整備について伺いますが、快適な使いやすい、生活洋式の変化に対応した
洋式トイレの整備を全
小・中学校、保育園に設置する。これは体の障害だけではなく心のバリアを除き、時代のニーズにあわせて必要です。さらに、子供たちの健康を守り、排せつがいじめのきっかけにならないよう、廊下から見えないなど実態調査と快適な環境を考えて、トイレ全体の
環境整備計画を年度ごとに明確にし、早急に実施していただきたい。どのような計画、改善予定を立てられるかを教育長さん、
福祉保健部長さんにお伺いいたします。
第2点目は、65歳から75歳の聴力検診の導入についてお尋ねいたします。
介護保険が導入されて介護の費用の大きさに、事業者はもとより介護を受ける人も応分の負担に認識を新たにしております。将来を見据えて市町村も財源負担をする
介護保険費用の軽減を目指していく必要があります。
専門家によりますと、聴覚は40歳ごろから徐々に衰え、65歳ではほとんどの人が会話の音域である中音部の音の聞こえにくさを自覚するとされます。聴力障害は、健康で自立した生活を送るための最大の障害になるようです。もう年だから治らないとあきらめて、家庭でも対話が途切れ孤立しがちで心身が衰え引きこもり、寝たきりの要因になると言われております。
金沢市では、平成10年より高齢者の聴力検診の導入を訴えて、この6月より「
健やか検診」担当の耳鼻咽喉科の医師によって3万 9,000人を対象に実施されます。検診に基づく生活指導、耳の治療、補聴器の使用などで周囲とのコミュニケーションや会話のある楽しい生活、社会参画を促進することができるとのことです。
本市には65歳から69歳が1万 704人、70歳から74歳が 9,048人と、計約2万人が該当いたします。難聴での寝たきりを防ぐため、検診に聴力測定や生活指導の実施を計画していただきたいものです。計画等を
福祉保健部長さんにお聞きいたします。
第3点目は、高齢者、障害者に優しい
バリアフリーの促進についてお尋ねいたします。
5月に
交通バリアフリー法案が成立いたしましたが、運輸省は駅の
エレベーター整備の
補助金制度を98年に創設しておりましたが、高齢者の急速な進展を迎え、高齢者、
障害者等が利用しやすいよう建設省とともに法制化を検討し、今回法制化したようです。
この
交通バリアフリー法では、1日の乗降客が 5,000人以上規模が目標を達成するため、国は工事費の一部を補助し、
交通事業者に施設設置を義務づけ、市町村にも駅周辺の
バリアフリー計画の策定を求めております。
JR高岡駅は利用者が減少傾向ですが、乗車は1日約1万人、降車も含めると2万人近い人数です。現在、JR駅には以前の
貨物用エレベーターがあり、車いすの団体などは事前の申し込みで使用していますが、一般の高齢者、
身体障害者、さらにベビーカーを持った
ヤングミセスなど気軽に利用できませんし、知らないのが現状であります。
既存の駅は努力義務でありますが、利用者数を考えると利用しやすい
バリアフリーの促進のため、
行政的支援も含めてJR高岡駅に働きかけ、駅舎に
エレベーターの設置を要請してはどうでしょうか。
3月には、市の
高岡市街地公共交通活性化計画が策定されておりますし、6月号の「市民と市政」には高岡市
まちづくりモデル重点地区計画策定が紹介されております。
道路管理者や市は
交通事業者と連携しながら歩道の段差解消や駅への通路整備を進めなければなりません。
具体的な駅前広場や周辺地域の
バリアフリー化整備計画の推進を重点的にどのような年度計画を立てて進められる予定か、助役さんにお聞きいたします。
さらに、新たに運行するバスはノン
ステップバスなど超低床化が努力義務となっております。平成9年3月に私が質問した折は「交通体系の整備課題として取り組まれていく」との答弁でしたが、昨年にはノン
ステップバス1台と
ワンステップバス1台導入されました。乗りおりが楽になったと高齢者から喜ばれております。
しかし、まだ導入台数が少なく、利用できる路線も限られておりますので、助成金等もありますがさらに促進してはどうか。今後の導入予定を
生活環境部長さんにお伺いいたします。
続きまして、地場産業の育成と
観光都市高岡のイメージアップについて、以下3点を
商工労働部長さんにお尋ねをいたします。
先日の経済企画庁の発表でGDPが5%上昇しておりますが、本市の製造業など地場産業ではまだまだ景気の回復状況が厳しいようです。地場産業の振興の拠点として地場産センターの活性化と経営健全化が望まれます。
各種イベントなど努力もされておりますが、県補助金、市補助金などがあります。来場者数が大幅に減少しており、近隣市の物産館開館もありました。今後、さらに減少傾向が続くのではないかと予想されます。
時々、地場産センターを利用しておりますが、観光客も買い物客も少なく展示館のようで閑散としている状況です。さらに事務所は営業店ではなく市の出先機関のようで魅力に欠けるとの指摘があります。さらに消費者の動向を考慮し、市内の方もどこよりも利用しやすくするには、展示される商品の品ぞろえや価格がポイントです。
過日、有松絞りの展示館へ行きましたが、売り場の係だけではなく職員のまちおこしにかける接客態度に学ぶものが多くあり、観光客もたくさん買い込み「よい物を安く買えて大変うれしいから楽しみに来た」とのお話しでした。
地場産センターでも観光客を対象の業務を考慮し、今後、大型店的な営業体制が必要ではないでしょうか。通年営業なども考慮し、サービスと民間経営ノウハウを取り入れていただき、独自採算制を目指すくらいの魅力ある営業体制を望むものです。今後の取り組みをお伺いいたします。
また、先日発表されました「統計から見た富山 100の指標」の中で、本市は指定文化財数が断トツ1位で48あり、2位の富山市29を大きく引き離しており、文化、歴史のまちが印象的でした。
本市には、御車山祭、七夕まつり、御印祭、万葉まつりなどイベントが多くありますが、その観光行事と市内全体の盛り上がりがもう一歩であり、イベントとの連携、タイアップに地場産センターの創意工夫が必要と考えますが、この点についても対策をお尋ねいたします。
また、観光客を対象の業務だけではなく、最大消費者の大切な市民の買い物利用促進を図るため、営業時間の延長などの予定も考慮すべきではないか、この点もお聞きいたします。
第2点目はドラえもんの
まちづくりの推進であります。
最近、
中心商店街の通行量が大変に減少したとの報道や駅前再開発など
まちづくりの課題が多く、活性化に展望が見えない状況を大変懸念しております。
その中で、先日、明るいニュースがありました。北日本新聞社の「21世紀に伝えたいとやま先覚 100人」の県民投票の集計で、1位はドラえもんなどで知られる漫画家の藤子・F・不二雄さんで、どの作品も親しみやすく、いつ見ても古い感じがしない、未来の人たちにもぜひ見ていただきたいと、小学生から中高年まで幅広い世代から支持を集めているとの報道でありました。
本市でも平成6年、御旅屋セリオに「万葉の杜─ドラえもんの散歩道」をつくられたり、児童閲覧室に藤子・F・不二雄コーナーの設置、さらに平成10年には市の美術館で藤子・F・不二雄世界展を開催され4万 7,673人もの多くの人が鑑賞され、市民に与えた影響も大きく、当局の大変な努力を大きく評価しております。
今や世界の藤子・F・不二雄さんですが、高岡市に強い愛着を持ち続けておられたようです。かけがえのない市の財産ではありますが、アニメキャラクターですから藤子プロなどハードルも高いのは承知でありますが、まだまだ市民に定着しているとは言いがたい状況です。
平成9年3月の質問で、高岡市出身の藤子・F・不二雄さんが今、高岡におられたら
まちづくりにドラえもん的な未来型発想が出るのではないかと、もっと市民の幅広い意見を聞くべきと提案しましたが、活力の低下している市の持つ大きな財産がドラえもんでもあります。
6月10日にセイコーがイメージアンケートしたところ、20世紀を漢字一文字であらわすと「忙」、とにかく忙しかったとの印象が強かったそうです。21世紀のイメージは「楽」が1位、続いて「夢」「悠」と願望を感じさせられる答えが多かったとの報道でした。
市民の夢を大きく膨らませ21世紀の楽しい
まちづくりにはイメージを定着させる方策の一つとして、一過性のイベントだけではなく定期的に藤子・F・不二雄さんのドラえもんを
まちづくりに生かす必要があります。あのディズニーを招聘されたときの七夕まつりの考えられないような人出を考えますと、魅力があれば人は集まるように思います。
空き店舗が目立ち、歩行者の通行量が減少している
中心市街地の活性化も含め、ドラえもんを21世紀に伝えたいとの幅広い世代の声を
まちづくりに生かしてはどうでしょうか。取り組み予定をお聞きいたします。
さらに、高岡駅から山町筋まで、さらに鋳物の町金屋まで誘導標識にドラえもんの一こま一こまなど銅像でつくり、標識モニュメントにして遊びながら観光スポットとして活用し、楽しい
まちづくりと市のイメージアップを図り、ドラえもんの
まちづくりと地場産業の育成を考えてはいかがでしょうか。
高岡再生をかけて21世紀の
まちづくりが重要なこの時期、積極的な取り組みをお伺いし、質問を終わらせていただきます。
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答 弁
13 ◯副議長(
山沼成敏君) 当局の答弁を求めます。助役 藤井 孝君。
〔助役(藤井 孝君)登壇〕
14 ◯助役(藤井 孝君) 樋詰議員の御質問にお答えをいたします。
バリアフリー化の促進につきまして、第1点でございますが、駅舎を含めた駅前広場や周辺地域の
バリアフリー化についてでございます。
高齢者、
身体障害者等の
公共交通機関を利用しました移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆる
交通バリアフリー法が本年5月に成立をいたしました。
本市といたしましては、今後、この法律に基づき福祉の
まちづくりの一環としまして、高岡駅周辺地区においてJR高岡駅、道路、その他の一般交通用施設及び公共用施設の改善を重点的に、かつ一体的に推進するため、
交通事業者をはじめとする関係者と協議を行いまして、
バリアフリー整備計画の策定に向けて検討してまいりたいと考えているところでございます。
御提案をいただきましたJR高岡駅の
エレベーターの設置でございます。これまでもJR当局に対しまして要望してまいりましたが、具体化はしておりません。このたびの
交通バリアフリー法が成立した趣旨を踏まえまして、他市の事例等もいろいろあると思いますのでこれらを参考にいたしまして、今後引き続きJRと積極的に協議を行っていきたいと考えております。
なお、高岡駅周辺の
バリアフリー化の取り組みについてでございます。
末広町の横断地下道や地下街と駅舎を結ぶエスカレーターが設置されております。駅前広場につきましても歩道の段差解消や誘導ブロックを設置をいたしまして、
バリアフリー化を図ってきたところでございます。
また、駅前直近の都市計画道路桜馬長慶寺線の東側につきましては、既に
バリアフリー化が図られております。西側につきましては、現在、拡幅工事にあわせまして整備が進められているところでございます。
本年3月にJR高岡駅から古城公園、また高岡市民病院、国道8号までの約 150ヘクタールの地域を福祉の
まちづくりモデル重点地区と位置づけまして「さまざまな人が集い、人と人とがふれ合う
バリアフリーのまち」を整備方針に定めまして、お年寄りや障害のある方などが安心して社会のあらゆる分野の活動に参加しやすい生活環境を目指すことにいたしております。
今後もJR高岡駅及びその周辺地区の
バリアフリー化につきましては、市民、事業者、行政がそれぞれの役割を明らかにいたしまして、一体となって施策の推進に取り組んでいかなければならないと考えているところでございます。
次の御質問でございますが、地場産業の育成と
観光都市高岡のイメージアップを図るため、ドラえもんの
まちづくりの推進についてでございます。
御指摘は21世紀に伝えたいとの幅広い世代の声を
まちづくりに生かすこと。そして、ドラえもんのキャラクターを銅器でつくりモニュメントにし、楽しい
まちづくりと市のイメージアップを図ることについてでございます。
本市出身の漫画家、藤子・F・不二雄氏がお亡くなりになりましてから、ことし9月で4年になろうといたしております。同氏の代表作でありますドラえもんは現在でもテレビ放映などがなされております。小さな子供さんから大人まで、そして我が国のみならず世界において大変幅広い人気を博しているキャラクターでございます。
御指摘のありました各種事業も実施をいたしました。そのドラえもんを
まちづくりに生かしてはどうかという御提案でございますが、まずどのような形であってもドラえもんというキャラクターを使っていく場合には、必ず著作権所有者の了承を得る必要がございます。そのため市としては、これからの
まちづくりにドラえもんをぜひ活用できないかと考えまして、幾度となく著作権所有者へその意向を打診してきたところでございます。これに対しまして著作権所有者側からは、「ドラえもんは一部の限られた都市や
まちづくりというものにとらわれたくない」という大変強い意思が示されているところでございます。御理解、御協力が得ることが現在ではできない状況でございます。言いかえれば、著作権所有者ではドラえもんというキャラクターのイメージ、あるいはその使われ方につきまして細心の注意を払っておられます。藤子・F・不二雄氏が亡くなられた今、同氏の出身地であるからといって特別な配慮は考えにくいということでもあるようでございます。
したがいまして、議員いろいろ御提案もいただきました。市がドラえもんのキャラクターを銅器でつくりモニュメントにしてドラえもんを
まちづくりに生かすということは、現在のところ残念ながら大変厳しい状況にあると考えているところでございます。
以上で、答弁とさせていただきます。
15 ◯副議長(
山沼成敏君) 教育長 細呂木六良君。
〔教育長(細呂木六良君)登壇〕
16 ◯教育長(細呂木六良君) 樋詰議員からは全
小・中学校に
洋式トイレの整備をというお尋ねがございました。お答えを申し上げます。
本市におきましては、平成元年度から校舎の増改築や大規模改造事業の中でトイレの整備に際しまして、児童・生徒用トイレ1カ所につき男女それぞれ1器の
洋式トイレを設置してきたわけでございます。また、こうした校舎の増改築等にかかわらず、児童・生徒の身体的な障害等により
洋式トイレが必要になった学校につきましては、随時、和式から
洋式トイレへの改修を行ってきているのであります。
今後とも児童・生徒の生活環境の多様化等をも十分勘案しながら、校舎の増改築や大規模改造事業の実施にあわせて、順次計画的に
洋式トイレの設置を進めてまいりたいと考えております。
また、トイレの
環境整備につきましては、児童・生徒の利用環境や衛生面等に十分配慮しつつ、清潔で安心して使うことができる
学校トイレとなるように計画的な整備に努めてまいりたいと、このように思っております。
以上で、答弁とさせていただきます。
17 ◯副議長(
山沼成敏君)
福祉保健部長 渡辺 博君。
〔
福祉保健部長(渡辺 博君)登壇〕
18 ◯
福祉保健部長(渡辺 博君) 樋詰議員の御質問にお答えいたします。
バリアフリー化の促進について2点ばかしあったわけでございますが、最初に保育園に
洋式トイレの整備を、についての御質問にお答えいたします。
本市の市立保育所における
洋式トイレの設置状況につきましては、今ほど議員御指摘のとおり20園中10園に設置されております。
今後の
洋式トイレの設置につきましては、高岡市児童育成計画の中でも保育所の施設整備を図ることとしておりまして、家庭環境や衛生概念の変化も踏まえ、低年齢児や障害児の受け入れ状況等を十分勘案しながら順次整備を進めてまいりたいと、そのように考えております。
また、保育所のトイレにつきましては、環境面におきましても花やアニメのキャラクターを描き楽しく利用できるように配慮するとともに、園児に対して手洗いの励行、履物の区別など衛生指導を徹底させているところであります。
今後のトイレ環境の整備につきましても、利用しやすいトイレであることとともに園児の安全や衛生に十分配慮し順次整備を図ってまいりたいと、そのように考えております。
次、2つ目の65歳から75歳までの聴力検診の導入についての御質問でございます。
本市におきましては、生活習慣病の予防や疾病の早期発見を目的に、職域検診等の機会のない40歳以上の人々を対象にした基本健康診査を行っておりますが、その中で聞き取りによる問診を行いまして、難聴が疑われる人につきましては担当医師が専門医の診察を受けるよう勧めております。
高齢化社会を迎えた今日、高齢者の皆さんはもとより市民の皆さんの健康づくりは大変重要であります。本年3月に策定した高齢者保健福祉計画では、これは計画期間は16年までといたしておりますが、生涯にわたる健康づくりを基本方針の一つとしております。
その主な内容につきましては、生活習慣病予防対策としまして基本健康診査の充実に加え、新たに歯科検診や女性の骨粗鬆症検診、健康寿命の延伸を図るための生活習慣の改善を支援していく個別健康教育等を盛り込んでおります。
また、介護予防対策、いわゆる寝たきり、閉じこもり予防対策でございますが、その対策としまして寝たきり予防教育の充実、地域参加型リハビリ教室の拡充、ひとり暮らし高齢者や虚弱高齢者、そして介護家族への訪問指導等に積極的に取り組むことといたしております。当面は、この計画に基づきまして、これらの事業を着実に実施していきたいと考えております。
議員御提案の聴力検診につきましては、高齢者の健やかな生活を確保するという視点からも重要と考えておりますが、次の高齢者保健福祉計画の見直しの際に検討してまいりたいと、そのように考えております。
以上で、樋詰議員の私に対する質問の答弁とさせていただきます。
19 ◯副議長(
山沼成敏君)
生活環境部長 佐野嘉朗君。
〔
生活環境部長(佐野嘉朗君)登壇〕
20 ◯
生活環境部長(佐野嘉朗君)
バリアフリー化の促進に関する御質問のうち、低床バス導入の促進をとの御質問にお答えいたします。
低床式バスは、これまで踏み段が2段で地上から80ないし90センチあったバスの床の高さを低くし、踏み段1段、これをワンステップと言います。または段差なし、ノンステップであります。そういった形で乗りおりできるバスでありまして、高齢者や障害のある方々でも楽に乗りおりできる
バリアフリーの車両でございます。
この低床式バスの導入を加越能鉄道におきましては、平成9年度から計画的に導入されておりまして、現在、
ワンステップバスが5台、ノン
ステップバス1台が運行されております。また今年度、ノン
ステップバスを2台程度導入する計画であるというふうに伺っております。
本市といたしましては、市街地公共交通活性化計画においてこれらの低床式バスの導入を今後促進することといたしておりますので、ノン
ステップバスにつきましては今後とも県・国とともに補助を行い導入を支援してまいりたいと考えております。
以上でございます。
21 ◯副議長(
山沼成敏君)
商工労働部長 野村一郎君。
〔
商工労働部長(野村一郎君)登壇〕
22 ◯
商工労働部長(野村一郎君) 樋詰議員の御質問にお答えいたします。
地場産業の育成と
観光都市高岡のイメージアップにつきまして、地場産業センターの活用と経営健全化をということで、初めに観光客を対象とした業務を考慮し大型店的な営業をについてお答えいたします。
財団法人高岡地域地場産業センターの来場者数及び観光バス台数につきましては、長引く不況の影響もありまして、近年は年々減少の傾向にありますが、販売業務収入につきましては営業努力もありまして3年ぶりに増加となっております。
地場産業センターでは、運営に当たりましてパート化を図るなど経費の節減に努めておられます一方で、多くの来館者の誘致を図るため、従来からの旅行エージェントに加えまして今年度より業界最大手の代理店とも契約を結びまして、今まで以上に氷見、能登方面への観光客を当センターへの来館者として確保することに一層の努力をしておられるのであります。
地場産業センターの設立目的は、地域産業の健全な育成を図るため必要な事業を行い地域経済の基盤強化を図ることでございます。地場産品の展示販売はその目的を達成するための主要な事業でございます。
したがいまして、来館者に対する接客にはもてなしの心を持った親切な対応が求められており、全館挙げてそのサービス向上に努める必要があるものと考えております。
次に、高岡市の観光行事との連携やタイアップに工夫をについてでございます。
本市には、伝統的な高岡御車山祭のほか七夕まつり、野外音楽劇「越中万葉夢幻譚」、万葉集全20巻朗唱の会、日本海なべ祭りなど四季を通しての祭り、イベントが市民参加のもとに行われております。また、
国宝瑞龍寺や歴史的、伝統的な町並みなどの観光資源にも恵まれており、県内外から多くの観光客が本市を訪れております。
高岡市では、文化
観光都市高岡をPRするため、大都市圏での出向宣伝や物産展を開催するなど幅広い観光キャンペーンを展開しているところでありますが、地場産業センターにおきましてもこれらキャンペーン活動と連携して高岡銅器、高岡漆器などをPRし、旅行エージェントの出向宣伝も含めて多くの観光客の誘致拡大に努めることが重要であると考えております。
したがいまして、祭り、イベントの主催者や関係業界とも連携を図り、本市来訪者の当センターへの誘客に努めていきたいと考えております。
3番目として、市民の買い物利用促進を図るため営業時間の延長をについてでございます。
地場産業センターの平成11年度の来館者数を見ますと、4月から10月までは1日平均約 600人、11月から3月までは1日平均約 500人となっております。そして、そのほとんどが午後4時ごろまでの来館となっております。
また、このような実態は従来から同様でございまして、地場産業センターの閉館時刻は開設当初は午後6時までとして運営してきておりましたが、今ほど申し上げましたような来館者の動向等を考慮し、平成7年度より4月から10月までは午後6時、11月から3月までは午後5時となっているのであります。
一方、施設の夜間利用につきましては、ほとんどが地場産業関係者の会合によるものでございます。
これらのことから、当センターの利用実態や時間延長に係る費用対効果を勘案いたしますと、当面は現行の営業時間で運営してまいりたいと考えております。
以上で、答弁とさせていただきます。
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再 質 問
23 ◯副議長(
山沼成敏君) 4番 樋詰和子君。
〔4番(樋詰和子君)登壇〕
24 ◯4番(樋詰和子君) すみません。再質問お願いいたします。
今ほど教育長さん並びに
福祉保健部長さんから、
洋式トイレの設置についてお答えがありましたが、まず教育長さんは大規模改善の折にするというお話でございましたが、この前、整備状況を見ておりますと、平成11年に木津小学校とまた12年に木津小学校がトイレの改善がされていて、あとは平成10年前でございます。そうしますとあと27校残っているわけでありますが、27年間かかるのかなという感じがいたしますが。このような整備計画というのは、大規模があったときのみということではなくって、具体的な改善計画というものをもう少しきちんと定めるべきではないかと思いますので、この点1点お聞きいたします。
それと、さっき
福祉保健部長さんの方からも順次改築ということでございましたが、市立保育園、あと10園残っているわけでありますけれども、今からの子供さんたちというのは本当に6歳以下でありますから新しい環境で育ってきますので、この辺も順次というのは大体どういうような年次計画なのか少しわかりましたらお聞きしたいと思っております。
それともう1点は、聴力検診の導入ですが、今、基礎検診のときに問診だけではなかなか現実問題としてはわからない点がありますので、ぜひまた聴力検診の導入については次期保健福祉計画と言わずに途中でぜひ入れていただきたいことに対してどのようにお考えか、もう1点だけお聞きいたします。
以上です。
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答 弁
25 ◯副議長(
山沼成敏君) ただいまの再質問に対する当局の答弁を求めます。教育長 細呂木六良君。
〔教育長(細呂木六良君)登壇〕
26 ◯教育長(細呂木六良君) 樋詰議員の再質問にお答えをいたします。
学校の施設・設備の整備につきましては、それぞれ各学校の実情等を考慮しながら、その緊急性、それからまたタイムリーと申しますか、今やらねばどうにもならないというそういう計画もございますので、全体計画を見た中で学校と相談しながらやっておるわけであります。したがって、大筋は大規模改造あるいは増改築ということは申し上げましたが、全体の中でできるだけ
洋式トイレの設置の促進に、全体計画を見た中でやはりさせていただきたいと。
気持ちについては、何とか快適な
環境整備をということは念じておるわけでございますが、やはり雨漏りでございますとか、あるいは危険箇所がございますとか、そういったものはやはり最優先で取り組んでまいりますので、そういう計画の中で
洋式トイレの設置についても気持ちは十分ありますので意を用いてまいりたいと、そういう意味で先ほど計画的にと、こう申し上げたわけでございます。
よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。
27 ◯副議長(
山沼成敏君)
福祉保健部長 渡辺 博君。
〔
福祉保健部長(渡辺 博君)登壇〕
28 ◯
福祉保健部長(渡辺 博君) 再質問2点ございましたが、まず1点目の順次整備ということでございますが、これにつきましては高岡市児童育成計画、先ほども申し上げましたがこの中でも施設整備を図るということで、10年、それから11年と1カ所ずつ整備をしております。それから、今年度も1カ所ずつ以上整備していきたいと。それから来年以降もできる限り早く整備に努めたいと、そのような考え方でおります。
それから、2つ目の聴力検診の導入でございますが、これも答弁の中で申し上げたとおり、この3月に高齢者保健福祉計画をつくったばかりでございまして、これは専門家も入れました高齢者福祉部会の中でいろいろ議論していただいた計画でございます。その中では、いろいろ新しい事業といいますか、そういったものも盛り込んでおります。例えば、先ほども申し上げましたが、歯科検診とか個別健康教育とかあるいは家族介護への訪問指導等々でございますが、まずこういった計画を先にという考え方でおりまして、今おっしゃった聴力検診につきましては、考え方としましては、次の計画のときに十分検討してまいりたいとそういうことでございます。
以上でございます。
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29 ◯副議長(
山沼成敏君) 25番 石灰昭光君。
〔25番(石灰昭光君)登壇〕
30 ◯25番(石灰昭光君) 通告に従い、質問を行います。
私たち高岡市民は、歴史的にも文化的にも、また自然的にも県内で最も豊富な観光資源を有している本市に住んでいる誇りを持ち、またまちの批判をすることよりそれを生かすこと、そのことがまず大切なのではないでしょうか。
私は先般、京都方面に行ってきました。市内で何人かの方と話を交わす機会があり、本市のことをどこまで御存じか尋ねてみました。高岡市という地名のみですぐわかっていただけた方は一人もおいでではなかったのであります。しかし、金沢と同じ加賀百万石の城下であり、
国宝瑞龍寺や勝興寺、市民参加手づくりの越中万葉夢幻譚や三昼夜連続で歌い継ぐ万葉集全20巻朗唱の会、雨晴海岸や銅器のまちなどいろいろ話をすると、「ああ、そうそう」とすぐわかる人、ちょっと時間はかかりましたが大方の人にはわかっていただきました。
また昨日、私はいわき市から娘さんが本市に嫁いできた結婚式に参列をさせていただき、席上でいわき市からお越しの親戚の代表のあいさつの中で「万葉のふるさととして全国にも知られている高岡市に娘を」との言葉を聞き、胸がじんとするのを覚えました。改めてこれまで以上、全国に向けたPRの必要性を感じたのであります。
そこで今回は、総合計画第7次事業計画に掲げられている観光の振興事業などについて藤井助役にお尋ねをいたします。
本年は2000年、2巡目の国体開催の年であり、県外の方々に本市の誇れるすばらしい観光資源をPRすべく絶好のチャンスの年であります。これまで観光PR事業の推進に関して何回となく当局の考えをお聞きしてきたところでありますが、ここで改めてお尋ねをいたします。
まず1点は、平成10年9月に策定されました観光振興ビジョンに掲げてあります基本理念の4本柱、「高岡にしかないもの、高岡でしか体験できない観光地づくり」「高岡の魅力を再認識し、新しい地域イメージの全国に向けた発信」「地域産業の振興と高岡のイメージアップが結びついた観光の推進」「市民一人ひとりのもてなしの心を醸成し、県内外からの来訪者の心をとらえる態勢づくり」を掲げられておりますが、策定から今日までの間、どのように行政運営に盛り込んでこられたのか、また総合計画第8次事業計画にどのように取り込んでいかれるのかお尋ねをいたします。
第2点目として、待望久しかった能越自動車道高岡インターの開通を目前に控え、インター開通による高岡の観光行政が大きく前進することが期待されるのであります。
私はここで、本市独自での観光行政を行うことも大切ですが、点よりも線や面での開発も重要ではないかと考えるのであります。総合計画第7次事業計画に盛り込まれ、広域観光マップの作成、広域圏物産展の開催事業など一部取り組まれているところではありますが、広域観光の推進事業もまた必要であります。
高岡周辺自治体においても、さまざまな施策の取り組みや交通の利便性においても著しく変化し、よくなっているのであります。例えば、飛弾から長野方面への冬期間の難所であった安房峠のトンネル化、国道 156号の着々進む安全対策、加えて東海北陸自動車道の進展、国道 160号の氷見朝日山トンネルの4線化と上信越自動車道の全線開通や、氷見フィッシャーマンズワーフや新湊市ではかまぼこと海鮮会館を含めた海王丸パークの充実など目を見張るものがあり、これらと連携した高岡観光の位置づけが必要と思います。その点も含め、広域的観光行政の取り組み状況と今後の考え方、さらには高岡観光の位置づけをどのように考えておいでかお聞かせください。
あわせて、私たちは他都市に行ったとき、一番頼りにするのは道路案内板や観光地誘導標識であります。次々と目に入る目的地の名称が書かれていることでの安心感や安堵感を覚えているのは私だけではないと考えます。しかし、富山県内を見ても、他県から見ると案内板は比較的少ないのが現状であり、特に高岡市内への誘導案内板が少なく、観光案内に関する標識も小さく見にくいのであります。これでは目的地を探すことへの不安やいら立ちで交通安全面にも大きく左右されるのであります。
そこで、総合計画第7次事業計画の新規事業で取り上げられております観光客誘導標識等設置事業、サイン計画に基づく総合案内板も必要ですが、さきにも申し上げました交通安全対策の観点からも、細やかで見やすい誘導標識の設置に関する取り組み状況と今後に向けた考え方をお聞かせください。
また、気軽に観光情報案内が利用できるよう、便益施設やガソリンスタンドなど人の多く集まる場所を観光案内スポットに指定し心温まる観光案内の推進とされている、これも新規事業の一つ、観光案内スポットの設置事業はどのようになっているのかお尋ねをいたします。
観光行政に対し、まだまだ細かい点や進め方に対する私なりの考え方は持っていますが、ここら辺にし、このたび高岡市にとりましても朗報であります平成14年放映の大河ドラマに、加賀藩祖前田利家公と妻まつ殿(芳春院)を主人公とした加賀百万石をテーマとした「利家とまつ」が取り上げられますことは、まことに喜ばしいことであります。この件につきましては、この後、同僚の盤若議員よりお尋ねになりますが、この機会を利用して本市のイメージアップやPRに功を奏じることを期待し、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
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答 弁
31 ◯副議長(
山沼成敏君) 当局の答弁を求めます。助役 藤井 孝君。
〔助役(藤井 孝君)登壇〕
32 ◯助役(藤井 孝君) 石灰議員の観光の振興事業、観光振興ビジョンについての御質問にお答えをいたします。
第1点は、策定から今日までの間にどのように行政運営に盛り込まれたか。また、総合計画第8次事業計画への取り組み状況はどうかとの御質問でございます。
平成10年9月に策定をいたしました高岡市観光振興ビジョンは、より一層の観光振興を通じまして、高岡市の活性化を図り文化
観光都市高岡を建設していくために推進すべき各種施策を定めているものでございます。
いろいろありますが、このビジョンに定めた各種施策の推進につきましては、御指摘もいただきましたが「魅力あるまち」、さらに「魅力を発信するまち」、そして「すてきなもてなしのまち」、さらに「地域と地域とがクロスするまち」の4つの基本方向のもとに、市内の歴史的、文化的観光資源としての池の端通り地区でございますとか、あるいは当面やりましたものは伏木北前船資料館などの整備を図ったところでございます。
さらに、観光資源のネットワーク化でございますとか、あるいは情報提供などの観光客への受入体制の整備充実を図るため、観光ガイド
ボランティアの養成とその活用、さらに広域観光の推進などを計画的かつ段階的に実施してきているところでございます。
また、平成9年12月に瑞龍寺が国宝に指定されまして以来、急激に観光客が増加してきております。瑞龍寺周辺の
環境整備といたしまして、瑞龍寺・八丁道第一
観光駐車場及びトイレの整備でございますとか、これも御指摘をいただきましたサイン計画に基づきます観光案内板や誘導標識の設置、観光ガイド
ボランティアの養成及び施設案内体制の充実、瑞龍寺を含んだ広域観光ルートの設定、さらにバス路線の充実などにいろいろと取り組んできたところでございます。
御指摘がありました総合計画、次期の第8次事業計画への取り組みにつきましては、現在、新たな総合計画策定につきまして、総合計画審議会で審議をお願いしているところでございます。
観光振興ビジョンにも述べておりますように、高岡、これもいろいろと御説明がありましたように大変な豊かな資源を持っております。この資源を生かした観光振興を図ることが本市の活性化に大きく寄与することを十分認識をいたしまして、施策でございますとか、事業の緊急度や優先度、さらに事業効果等にも十分配慮の上、必要な施策・事業の計上に努めるべきものと考えているところでございます。
次に、広域観光の推進でございます。
その初めに、広域的観光行政の取り組み状況と今後の考え方、さらに高岡観光の位置づけについてでございます。
東海北陸自動車道、能越自動車道、上信越自動車道等の整備、とりわけ能越自動車道高岡インターチェンジの供用開始によりまして、五箇山、白川郷、能登方面、長野県、さらには中京圏とのアクセスが大幅に向上することから、観光面での波及効果は極めて大きなものがあると予想しているところでございます。
広域的観光行政のこれまでの取り組みでございますが、懇談会、協議会など大体5つぐらいの組織がございます。1つは、富山県と県内35市町村によります大都市等での「いきいき富山観光キャンペーン」、こういうものがありますがすがこれの実施。2つ目に、富山県西部地区観光協議会というものがありまして、これも名古屋におきましていろいろ出向宣伝等を行っております。3つといたしまして、高岡、氷見、小矢部、福岡の3市1町で構成する高岡広域圏の、これがいろいろやっておりますけれども、主なものを申し上げますと名古屋市内の旅行エージェントでございますとか、あるいは報道関係者を招いた現地見学会の実施等をやっております。4番目に、岐阜、石川、富山の3県と高山市、輪島市や本市など10市で組織をする飛越能経済観光都市懇談会がございます。これでは飛越能観光ロードマップの作成でございますとか、広域観光ルート作成調査と、その調査に基づきます飛越能広域観光ルートの商品化に向けた取り組み等々をやっております。そのほかに5番目といたしまして、高岡、氷見、七尾の広域観光事業促進連絡協議会というのがございまして、本年2月に実施をいたしました長野県への出向宣伝など共同で観光客の誘致促進と、それぞれの地域のイメージアップ事業に鋭意取り組んでいるところでございます。今後も観光客の増大を図るため、大都市圏での観光客の誘致活動を積極的に展開してまいりたいと考えております。
高岡市の観光につきましては、今ほども申し上げましたが大変高岡市ほど観光資源に富んでいる都市はない、少ないと思いますけれども、広域的に取り組んでいる観光客誘致活動の中にありまして、本市には万葉集に歌われました二上山でございますとか雨晴海岸、2代藩主前田利長公のつくりました高岡城址の古城公園など大変美しい自然でございますとか、また
国宝瑞龍寺、勝興寺などの寺社、金屋町、山町筋の町並み、さらに高岡御車山祭や伏木曳山祭、万葉集全20巻朗唱の会、越中万葉夢幻譚、日本海高岡なべ祭りなど四季折々に祭り、イベントが行われております。魅力ある観光資源が数多く存在していることから、これらの高岡独自の歴史的、文化的基盤を生かし、県西部地域や能登地域が持っております観光資源と有機的に結びつけることで、高岡市への観光客の増加を図っていくことが極めて重要と考えているところでございます。
次の御質問でございますが、観光客誘導標識等設置事業について、交通安全対策も含めた取り組み状況についてでございます。
本市では、平成3年度に高岡市サイン計画を策定をいたしまして、緊急性、必要性を検討しながら計画的に標識等の整備に努めているところでございます。
歩行者誘導のための総合観光案内板につきましては、本市を訪ねる観光客の利便性を考慮いたしまして、平成11年度までに高岡大仏前、古城公園、小竹藪駐車場、伏木正法寺前、高岡地場産業センター前、雨晴
観光駐車場の5カ所に設置をしております。今年度はさらに夏季国体までに松太枝浜駐車場、国泰寺前の2カ所に設置をいたしまして、総合計画第7次事業計画に掲げる7カ所の整備を終えることにいたしております。
車両誘導のための道路案内標識でございますが、道路標識設置基準に基づきまして、国・県・市のおのおのの
道路管理者が設置をする標識と都道府県公安
委員会が設置をする標識がございます。設置に当たりましては、相互に補完をし、全体としての設置効果をより高めるように調整が図られております。近年は、各地の案内標識の乱立によります景観への影響も考慮をしまして、系統的、段階的に設置をしてきておりますが、いろいろと御指摘をいただきましたが標識の大きさや文字の大きさにつきましては、道路幅員の問題等々もございますし、車線数もあります。規制速度等によって規制されている現状でございますので、この点で御理解をいただきたいと思います。
また、平成9年12月に瑞龍寺が国宝に指定されまして以来、来訪者が著しくふえていることから、瑞龍寺への案内標識を市内23カ所に設置をしているところでございます。今後も適切な案内情報の提供に努めるとともに、景観との調和に配慮しながら本市を訪れる方々にもわかりやすい案内標識の整備に努めてまいりたいと考えております。
最後の御質問でございますが、観光案内スポットの設置状況についてでございます。
現在、観光スポットとしてはガソリンスタンド79カ所、ホテル・旅館42カ所、コンビニエンスストア58カ所、観光施設・大型店舗等38カ所、計 217カ所を観光スポットにお願いをいたしております。高岡シティガイド、高岡タウンマップなどの各種パンフレットの配布と観光客に観光情報を紹介するためのマニュアルといたしまして、観光ガイド
ボランティアグループ「あいの風」と共同で作成をいたしました高岡観光ガイドを配布して、高岡に訪れる観光客の方々に親切で適切な観光情報を提供していただいているところでございます。
新しくできますガソリンスタンド、コンビニエンスストア等に、順次観光スポットとして今後もお願いをしていきたいと考えているところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
33 ◯副議長(
山沼成敏君) この際、しばらく休憩をいたします。
休 憩
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休憩 午後2時27分
再開 午後2時43分
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再 開
34 ◯議長(大井 弘君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
個別質問、質疑を続行いたします。7番 盤若進二君。
〔7番(盤若進二君)登壇〕
35 ◯7番(盤若進二君) 6月定例会に当たりまして、3項目の質問をいたします。
さて、6月も半ばに入りまして、この高岡も梅雨入りとなりました。鮮やかに増しましたアジサイの季節となったわけであります。先月の御車山祭からもうはや1カ月以上もたち、大変月日のたつのが早く感じられるきょうこのごろでございます。
私の質問は、この5月の御車山祭に参加しまして、20世紀最後のお祭りということに何か強く胸を打たれたものがありました。前田利長公からの高岡の歴史をいろいろと思い浮かべ、これからの高岡を想像しながら、この長い歴史の道のりを考え、大切にしていかなくてはいけないこと。その中で歴史を市民に理解してもらい、よいところを参考にしながら、これからの高岡をどのようにしていかなければならないのか、この御車山祭を通していろいろな諸課題に取り組んでいかなければならないと強く感じさせられました。利長の町を興す先見性がこの高岡をつくったように、21世紀の新しいスタートの年であり、将来を見据えた
まちづくりをしなくてはと感じているところでございます。
私は、山町で育ち、5月1日に御車山のお供として歩いているわけでございますが、その感想を述べさせていただきます。まず、年々市民の方々、そして観光客が大変減っているということであります。主だったところにはいらっしゃるわけでございますが、全体的にかなりの減少になっております。本当に寂しい限りで、時代の変化、多様化等がありますが、何か早急に対策を講じなければと思います。
御承知のとおり、高岡御車山祭のゆえんは1588年に秀吉が後陽成天皇を聚楽第にお迎えしたもので、秀吉、利家、利長と伝承され、1609年利長が高岡城を築いて入城後この由緒ある車を高岡町民に与えたと言い伝えられているものであります。古文書を見ますと、利長は「山もよく候にて」と書いてあります。本当に当時の山車をこよなく愛し、大切にしていたものと思われます。また、利長公は高岡の御車山をもって京都八坂神社の祇園会の鉾車になぞらえんことを期待していたようでございます。このように歴史の話をいたしますと延々と続くわけですが、昔の高岡の
まちづくりがはっきりと示されております。工業振興策としても、金屋町に鋳物師を7人招き、火災防止から本町と離し、千保川の対岸に長さ 100間、幅50間の土地を与え、今で言う工場を建て、今の銅器産業の栄える基礎となったものであります。高岡の開祖利長は、殖産工業の施策を忘れず、国力の充実を図ったわけであります。そのほか工業、水産、交通、運輸などあらゆる面に力を注ぎ、明治維新まで 300年、15代にわたって加賀百万石の大藩としてその面目を保った布石は利長の時代に築かれたといっても過言ではないと思います。
また、この 380年の歴史を振り返り、その参考となるべき大河ドラマ「利家とまつ」も2002年にNHKで1年間放映されるわけであります。このドラマは、前田利家とまつが激動の乱世の中、越前、能登、加賀と任地を移りながら夫婦で加賀百万石を築き上げるまでのドラマで、幾多の危機を乗り越え成功したのは、勇気とアイデア、実行力があったからこそと思います。そういった意味で、ナンバーツーの立場を貫いた利家の生き方、またその子利長の
まちづくりの手腕に、この21世紀の高岡の指針を探ることも必要ではないかと思います。
この5月1日に、私は昔の高岡、あすの高岡を考えながら御車山祭に参加をしてまいりました。
では、御車山会館設置、観光客誘致についてお尋ねいたします。
第1点目は、この3月の定例議会で今商工会議所で策定している
TMO構想の中で議論され、引き続き総合計画の中に入っていく中で、「文化庁及び山町の間で意見調整を行い、設置場所、運営主体について対処していく」と助役が御答弁されました。その後、
TMO構想の進捗、また文化庁、山町との意見調整、そして設置場所、運営主体についての進みぐあい、加えて、これらについてどのように考えておられるのか助役にお伺いをいたします。
次に、この項の2点目であります国の重要有形・無形民俗文化財御車山がもっと市民に親しまれ愛されるため市民総参加の祭りにすべきではと考えます。さきにも述べましたように、利長公が高岡の基礎をつくってくれたわけであります。この祭りがしりすぼみになってはいけません。観光客は本当に年々減っています。
一昨日、お隣の金沢で利家公が1583年に能登の七尾から金沢へ入城し、金沢の礎を築いた偉業を忍んで伝統と文化を彩る第49回百万石まつりが開催されました。まず、小学生からお年寄りまで、またそのほか多数の方々が沿道にぎっしりと所狭しとこの百万石まつりをごらんになっておられました。特に目についたのは、家族連れの輪が多く、そして地元企業の方々の参加でありました。ちなみにデータとして行列参加 4,000人、武者 600人、子供灯籠太鼓流し1万 1,000人、百万石踊り流し 6,000人、祭り協賛会社 1,100社と、本市と金沢市との大小はあるものの市全体の盛り上がりに目を向けなければと思います。
そこで、市民総参加の御車山祭として歴史のある高岡の特徴を生かし、高岡の魅力を再認識した新しいイメージアップが必要と思われます。その総合的な対策を助役にお伺いいたします。
そして、
商工労働部長には、企業に何らかの形で祭りに参加するよう要請はできないのか。例えば、企業の取引先の方々の観光誘致などを含めいろいろな方法があります。そういった意味で協力できないかお尋ねをいたします。
また、小・中学生に歴史を知る上で、また体験型の観光資源を継承する上でも、少なくとも半休にできないのか教育長にお伺いいたします。
また、高岡の観光振興ビジョンのアンケートでも「高岡へ実際に訪れたり、ごらんになった祭りとは」との答えは、高岡七夕まつりが最も多く、次いで高岡御車山祭で越中万葉夢幻譚、万葉集全20巻朗唱の会と続いております。しかし、「その中で知人、友人に勧めたいものは」の問いには、高岡御車山祭が約5割近くで、訪れ見たイベントで最多であった高岡七夕まつりは勧めたいとの問いの約6%であり、期待に十分にこたえていないことがうかがえられます。そういった意味でも、市民総参加の祭りを目指す中で職員総出の祭りを盛り上げるため、高岡御車山祭に市役所も休日にできないのか助役にお伺いいたします。
次に、広く御車山祭の観光客を誘致できないのか、
商工労働部長にお伺いいたします。
これからは、観光客誘致に対し広域的かつ地域連合型の取り組みができないのか提案いたします。
北陸は、特徴の持った都市が20キロないし30キロ置きに非常にうまく配置されております。こういった意味で都市の連合をきちんと組めないのか、行政もなかなか難しいところでありますが、3県手を結んでいくことが肝要と思います。いろいろな個性を持ったポリスが連携して力を発揮するものだと思います。広域観光推進協議会等にも強く働きかけ広域連携を密にし、おのおのの観光情報の提供を行い観光客の誘致をできないのかお尋ねいたします。
2項目めは、2002年に放映される
NHK大河ドラマについてであります。
さきにも述べましたように近世初期の前田利長による高岡城の築城以来、商工業都市として発展を続けてまいりました。戦災を逃れたこともあり、
国宝瑞龍寺をはじめ勝興寺や高岡大仏など多くの歴史的資源が残されております。しかし、こういった観光資源が有効に生かされていない感じがいたします。歴史性豊かなまちという新たなイメージを生み出しながら、観光による
まちづくりが急がれるところであります。
こういった観光の振興は直接関連する分野にとどまらず、商業や農林水産業など幅広い分野に大きな波及効果をもたらすものと考えられます。したがって、商工会議所等が軸となっている広域観光推進協議会と連携をとり、
NHK大河ドラマ「利家とまつ」の高岡ロケ誘致を強く働きかけ、早急に
商工労働部長に対応していただきたいと思います。
また、このドラマの主役利家は1599年に、まつは1617年に亡くなっています。私の心配は、利長が1609年に高岡城に入城し、1611年に鋳物師を招いたこと、1646年に利常が瑞龍寺の大改造に取り組んだことなど、主役の利家とまつの死後以降に利長と利常が高岡にかかわりがありますので、この高岡がロケの対象外になっているやに聞いておりますので、よろしく対応をお願いするところであります。
次に、第3項目めの高岡駅西再開発ビルについてお伺いいたします。
さきの代表質問でも当自民クラブから南北一体化事業とあわせ都市整備ビジョンを実現する上で重要かつ緊急な課題で、いつごろまでに方向性を見出すのか質問をいたしました。南北一体化方策については、この8月上旬ごろまで結論を出すとの答弁がありました。そこで、ホテルニューオータニ高岡が撤退することになりましたが、引き続きホテル部門の誘致も進めておられるのかお伺いいたします。
次に、温泉活用についてであります。この温泉の権利はホテルニューオータニ高岡が持っておられると推察しております。引き続きホテルニューオータニ高岡が温泉の利用を含めた施設の運営をされるのか、あるいは権利譲渡をして他の業者が温泉活用施設を運営していくのかお尋ねいたします。
最後に、この再開発ビルを文化交流施設に移行できないかをお伺いいたします。
今まで高岡駅周辺整備計画策定
委員会が4回開かれております。その中で、基本方針として5つの
まちづくりの視点がまとまっております。その中に、交流という視点、そして観光という視点、この2つを取り上げたいと思います。
交流の視点の中には、公共交通の利便性とともに文化施設の集積性が高く、歴史的にも中心核として機能を担ってきている。このことから、21世紀の市民社会の中心として多様な交流機能、文化、学習、医療、スポーツ、レクリエーション機能の集積性の強化によって、活気とにぎわいの場の創出をするとうたってあります。
また、観光の視点の中には、中央地域内には
国宝瑞龍寺や山町筋等の歴史的な町並み、古城公園、美術館、高岡大仏など多くの観光資源が存在し、滞留、回遊させる仕掛けを設け、歴史文化資源、歴史的町並みを生かした都市型観光の拠点づくりを目指すとうたってあります。
私は、昨年の9月の定例議会でも駅前周辺をカルチャーゾーンにと提案しておりますが、このいずれもきちんとした方向性、そして方法を明確に行わないと有名無実にならないか危惧するものであります。
中央地域のゾーン設定が計画され、センターゾーン、古城公園ゾーン、歴史の町並みゾーンの3つのゾーンを、車社会から人間中心の文化的なにぎわいを創出できるよう3つのゾーンを遊歩道で結び、ぶらっと歩いて駅周辺に生涯学習のできる文化的施設に接することができる環境になればと期待をしております。
やはりこの問題は、ホテル部門撤退の経緯、そして空洞化の中での商業施設の不採算など状況等を考え、空洞化の要因でもあった公共施設の郊外移転、加えて地方都市の交通対策はゼロであったことが空洞化を生んだと考えられます。こういったことが空洞化した中での商業施設の衰退に拍車をかけております。現在、中心部の昼間人口は最盛期の半分以下で、かつて 100の人間がいたから成り立っていた商売が成り立たなくなった現実を認識をしておかなければならないと思います。今は郊外分散の流れをもう一度方向転換をさせるうねりの時代であり、答えを出していかなくてはいけない時期であります。この再開発ビルは、客が来る家はいつもこぎれいにしているように、単独で成り立っているものではなく周辺の町や村とともにあり、こうした交流の中でまちの魅力が増していくと思っております。
さらに高岡市は、ファッションタウン宣言をしてほしいと思います。宣言するだけで緑をふやそうとか、統一の照明にしようとか、きれいにしなければと思うはずです。また、女性は美しさ、老人には健康がまちを宝石のように輝かせ、いつも若者中心の話になりがちが、これらを手当てすれば同時に若者も引き寄せることになり、大都会のまねをするものではなく歩き回って高岡だとわかる輝きのあるまち、あるいは再開発ビルをつくる時代だと思います。だから再開発ビルは、交流、観光の視点にもうたっていたように、この趣向を新しい都市型の文化交流施設に移行し、市民社会中心としての多様な交流機能を持った施設にならないかお尋ねをし、質問を終わります。
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答 弁
36 ◯議長(大井 弘君) 当局の答弁を求めます。助役 藤井 孝君。
〔助役(藤井 孝君)登壇〕
37 ◯助役(藤井 孝君) 盤若議員の御質問にお答えをいたします。
御車山会館設置及び観光客誘致についてでございます。
その第1点でございますが、文化庁と山町との意見調整に当たりまして、設置場所及び運営主体についてどのように考えているかというお尋ねでございます。
御車山会館の設置につきましては、かねてから山町筋、経済界等から提案されております。現在、
高岡商工会議所で策定中の
TMO構想の事業計画として検討されております。本市でも策定中の
中心市街地活性化基本計画や、もう一点総合計画第8次事業計画の中でもいろいろと検討しております。
この御車山会館設置事業の推進に当たりましては、7月から8月ごろに認定が見込まれます
まちづくり機関でありますTMOが中心となって行うものと考えているところでございます。したがいまして、御車山会館の設置に当たりましての文化庁、山町等関係者間の意見調整、建設場所、建設運営主体のあり方、所要費用の見積もりなどにつきましては、TMOの設置後できるだけ早期に進められていくものと考えているところでございます。当然、市としても事業推進には積極的に協力してまいりたいと考えているところでございます。
次に、国の重要有形・無形民俗文化財がもっと市民に親しまれ愛されるため、市民総参加の高岡御車山祭にすべきである。その総合的な対策についての見解が求められました。
高岡御車山祭でございますが、いろいろと御説明がありましたように全国の屋台を用いた祭礼の代表的なものとして、京都の祇園祭、高山祭、秩父祭とともに重要有形・無形民俗文化財としての指定を受けております。全国的な高い評価を受けているところでございます。御車山の華麗かつ風格あるさまは、伝統工芸都市高岡の頂点を示すものだと考えております。高岡市民が最も誇るべき観光資源でもあります。
平成元年の市制 100年を機に御車山のイメージを高めることと、この伝統工芸技術の粋を集めた山車を身近でゆっくりと参観できることができることを目的に、山町の皆様方の理解をいただきまして、ライトアップ事業にも取り組んできたところでございます。また、祭り前日に行われます宵山祭も山町の皆様方の熱心な取り組みによって復興をしてまいりました。加えまして、ことしは「御車山の歴史とその魅力」と題した講演会も実施されているところでございます。
このような取り組みが功を奏しましてか、年を追うごとに県内外からの観光客も増加をしてきておりまして、御車山祭のイメージや市民の認識はだんだんと高まっているように思っております。
今後、山町筋の町並みが伝統的建造物群保存地区にも指定されたことや、能越自動車道、上信越自動車道、東海北陸自動車道の整備、特に能越自動車道高岡インターチェンジの開設に伴いまして遠方から誘客が期待されると考えております。この御車山祭を積極的にPRするとともに、高岡への来訪者に対してのもてなしの心の醸成を図るなどあらゆる手段を講じまして、市民挙げてより多くの観光客の誘客を行っていきたいと考えているところでございます。
私の最後でございますが、祭りの当日、市役所も休日にできないかというお尋ねにお答えをいたします。
高岡御車山祭が本市におきまして一定の社会的、歴史的意義を有しておりまして、これを市民総参加で盛り上げるため、住民も私ども市職員も積極的に参加するよう奨励すべきという点については、議員仰せのとおりでございます。しかし、これを市の休日といたしまして市役所の執務を行わないことにすることに対しましてはさまざまな意見がございます。広く市民全体の理解を得る必要があると考えているところでございます。
大変法律的なことを申して恐縮でございますが、地方自治法では当該地方公共団体において特別な歴史的、社会的意義を有する日を一定の要件のもとに休日とすることができるという特例規定はございます。現在、この特例規定によりまして休日と定めているのは、全国では沖縄県の「慰霊の日」、そしてもう一カ所、広島市の平和記念日の2例のみでございます。実現には厳しいものがあるのではないかと考えているところでございます。
市職員につきましては、御車山祭の運営のお手伝いに携わっている関係部局の職員はもとより、他の一般職員に対しましても祭り前日の宵山祭や当日夕方のライトアップ展示もあることから、それらへの参加も含めそれぞれの立場で御車山祭を盛り上げていくように呼びかけていきたいと考えているところでございます。
以上で、答弁とさせていただきます。
38 ◯議長(大井 弘君)
商工労働部長 野村一郎君。
〔
商工労働部長(野村一郎君)登壇〕
39 ◯
商工労働部長(野村一郎君) 盤若議員の御車山会館設置及び観光客誘致についての御質問にお答えいたします。
国の有形・無形重要民俗文化財がもっと市民に親しまれ愛されるため市民総参加の高岡御車山祭にすべきではの中で、企業にもっと祭りへ参加するよう協力要請はできないかについてお答えいたします。
高岡市では、国・県の出先機関や県外企業などで新たに高岡に着任された所長さんあるいは支社長さん、工場長さん、そして高岡に勤務する外国人などの皆様を毎年御車山祭の勢ぞろい式に招待して、祭りへの理解とPRに努めているところでございます。市議会におかれましても毎年金沢市議会議員の皆様を招待されております。感謝申し上げる次第でございます。
また、最近はどうでしょうか、以前には市内の企業の中には祭礼日を休日とされたり、取引関係の方などを御招待されたりしておられたとお聞きもしております。高岡の誇る御車山祭を、より多くの皆様に参加していただくことは大変重要なことと認識するところでございまして、行政はもとより企業など経済界の御協力も得まして、市民の皆様と一緒になって、これからも積極的な御車山祭への誘客を図っていきたいと考えているところでございます。
次に、広域観光推進協議会等にもっと強く働きかけ広域連携を密にし、おのおのの観光情報の提供を実践的に行い御車山祭の観光客を誘致できないかについてでございます。
本市では、飛越能経済観光都市懇談会や富山県観光連盟、富山県西部地区観光協議会、高岡・氷見・七尾広域観光事業促進連絡協議会などと共同で出向宣伝や物産展の開催、それぞれの地域の観光情報の交換、共同パンフレットの作成など地域が一体となったアピールを進めております。その中で御車山祭につきましても積極的にPRしているところでございます。
御車山祭につきましては、このほかポスターを県内市町村をはじめ国・県の関係機関、JR西日本、JR東海の主要駅、旅行代理店などで掲示いただくとともに、リーフレットを作成し、市内の公的機関や観光施設、県の東京、大阪、名古屋各事務所等に配付いたしまして周知に努めているところでございますが、今後は北陸3県の商工会議所、観光協会等で構成されます北陸広域観光推進協議会との連携も図りまして、高岡御車山祭への誘客に努めてまいりたいと考えます。
次に、2002年に放映されます
NHK大河ドラマにつきまして、「利家とまつ」の高岡ロケ誘致について商工会議所等と連携し早急に対応できないかについてでございます。
前田利家とお松の方がNHKの大河ドラマに取り上げられ、「利家とまつ~加賀百万石物語」として2002年に放映が決まったことは、2代藩主利長が高岡城を築き、また3代藩主利常が高岡の発展を図るなど、加賀百万石と非常にゆかりの深い高岡にとりまして大変うれしく思っている次第でございます。
ロケ地が尾張と北陸であるということから、高岡も取り上げていただくことを強く念願しておりまして、商工会議所等とともに今後は石川県に設置されている
NHK大河ドラマ誘致推進
委員会や富山県とも連携をとりながら、大河ドラマの中に高岡が取り上げられることを働きかけていきたいと思います。
以上で、答弁とさせていただきます。
40 ◯議長(大井 弘君) 教育長 細呂木六良君。
〔教育長(細呂木六良君)登壇〕
41 ◯教育長(細呂木六良君) 盤若議員の私に対する御質問は、高岡御車山祭に全
小・中学校を半休にできないのかというお尋ねがございました。お答えを申し上げます。
高岡御車山祭に参加しやすいようにするために、ことしは授業を午前のみといたし午後放課とした学校は、市内の小学校で26校中17校、中学校は11校中1校でございました。また、午後の授業を早めに切り上げた小学校は6校ございまして、市の
中心市街地から離れているなどの理由によりまして特別の配慮をしなかったのは、小学校で3校、中学校は10校でございます。
特別に配慮をしなかった学校でも、それぞれの地域にある伝統的な祭礼や行事に児童・生徒が参加できるように授業を午前のみとするなどの配慮をしておるところでございます。
今後とも高岡御車山祭をはじめ地域の祭礼や行事に参加し、郷土の文化、伝統への興味、関心を高め、郷土を愛し、誇りに思う心を育てるように努めてまいりたいと思っております。
以上で、答弁とさせていただきます。
42 ◯議長(大井 弘君) 都市整備部長 高林繁行君。
〔都市整備部長(高林繁行君)登壇〕
43 ◯都市整備部長(高林繁行君) 盤若議員の高岡駅前西再開発ビルについての御質問にお答え申し上げます。
まず最初は、ホテルニューオータニ高岡が撤退することになったが、引き続きホテル部門の誘致を進めているのかとのことでございました。
駅前西再開発ビルの施設構成や内容等につきましては、さきの自民クラブの畠議員の代表質問で市長がお答えしたとおり、公共公益施設に加えホテルや商業業務施設等の民間施設の複合施設とすべく末広開発株式会社を中心に幅広い観点から検討を進めているとのことであります。
特に、ホテルを含めた民間施設の誘致につきましては、
中心市街地のにぎわい創出や活性化に資するためになくてはならないものと考えており、末広開発株式会社において現在の経済状況も踏まえながら民間事業者に入居してもらえるような価格条件の設定、末広開発自身の長期的な事業の採算性等を検討しながら、打診のあった新たなホテルも含め鋭意交渉しているところであります。
次に、温泉の活用についての考えはどうかという御質問でございます。
駅前西再開発ビルにおける温泉につきましては、ホテルニューオータニ高岡が駅前西再開発事業に出店の意向を明らかにされた後、温泉を活用したホテルとしたいとのことから同社の費用負担で掘削されたものでありまして、その権利は同社が所有されているものであります。この温泉の活用につきましては、これまで末広開発とホテルニューオータニ高岡との共同で専門コンサルタントに調査を依頼し、活用策を検討してきたものであります。
このような経過から、温泉の活用につきましては、この調査結果を踏まえホテルニューオータニ高岡と末広開発が協議を行うとともに、富山県、高岡市、
高岡商工会議所を含めた検討会にも諮りながら具体的な活用策を今後見出されていくものと考えております。
最後に、高岡駅前西再開発ビルを新しい都市型の文化交流施設に移行できないかとの御質問でございます。
高岡市の顔ともいうべきJR高岡駅周辺地区は、富山県西部地域全体の交通の結節点でありまして、地域全体からの十分な求心力を持ち得る都心域であります。このような特性を持った駅周辺地区には、商業、業務、宿泊サービス、文化交流機能など高次都市機能の集積を図り、人が集まる、人を集める空間の創出に努めることが大切であります。
このようなことから、駅前西再開発ビルの施設内容につきましては、先ほど申しましたとおり現在、生涯学習センター、新中央図書館、県施設である生涯学習高校等の文化交流施設に加え、ホテル、商業業務施設等の複合施設とすべく、末広開発株式会社を中心にできるだけ早くその施設内容や規模等を固めるため、全力を挙げて取り組んでいるところであります。
以上で、盤若議員の私に対する御質問の答弁とさせていただきます。
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44 ◯議長(大井 弘君) 11番 金平直巳君。
〔11番(金平直巳君)登壇〕
45 ◯11番(金平直巳君) 私は、今定例会におきまして5項目について質問したいと思います。
まず最初にお尋ねしたいのは、さきの高岡市長選挙の結果について市長に質問したいと思います。
3期12年間にわたります佐藤市政に対して、高岡市民はどのような審判を下したのでありましょうか。各紙の報道を見ますと、なかなか厳しい評価が出されております。「投票率で見る限り、市民の信任を得たとは言いがたい」あるいは「岩瀬氏が前回市長選で共産党候補が獲得した 5,850票の2倍近い票を得たことで、佐藤氏の4期目は厳しい船出を強いられることになった」などの報道があります。
さらに、先日のある新聞の投書では「市民の3分の1の投票で本当に市民から支持されたのでしょうか」との市民の率直な声が紹介されていました。選挙戦の結果に示された広範な市民の皆さんの佐藤市政への批判について、市長はどのような受けとめをされておられるのでありましょうか。そして、このような市民の声を今後の市政運営にどのように生かしていかれるのか市長の御答弁をお願いしたいと思います。
次にお尋ねしたいのは、水道料金の問題であります。
さきの市長選挙の中で、深刻な不況を反映して数多くの市民の方々から出されましたのが「なぜ高岡市の水道料金は富山市の2倍も高いのか」、こういう疑問と批判であります。そして、多くの市民から水道料金の値下げを要望する声が相次いで出されておりました。昨年の9月定例会では、短期間に 6,000名を超える市民の方々から水道料金の大幅値上げの中止を求める請願署名が議会に寄せられましたが、残念ながら水道料金の大幅値上げは強行されました。市長選では、この高い水道料金に対し大きな批判や疑問が寄せられたのであります。私は、改めて市長にお尋ねしたいと思います。
高岡市の水道料金はなぜ富山市の2倍も高いのか。こういう市民の疑問と批判に真正面からお答えいただいて、真剣な引き下げへの御努力をされるよう求めたいと思います。高い県水の単価引き下げのための県への強力な働きかけや、一般会計からの支援の強化など一連の努力を早急に開始されるよう求めたいと思います。市長の明快な御答弁を求めるものであります。
あわせまして、子撫川水道の異臭問題についても質問したいと思います。
最近再び臭い水に対する市民の苦情が数多く出されました。大幅値上げされた上に臭い水とはたまったものではないというのが率直な市民感情ではないでしょうか。水道法第1条では、清浄にして豊富、低廉な水の供給、こういう内容で公営水道の原則を明確に打ち出しております。この重要な理念から乖離しているのが臭い水の現状であり、市民の批判が寄せられているわけであります。さまざまな限界や問題点が専門家から指摘されております。活性炭による浄水処理によって臭い水の解決に果たしてなるのでありましょうか、大いに疑問であります。ましてや高度浄化処理施設に3億 9,000万円が投入され、それがまた高い県水の単価にはね返り、市民にはね返ってくる。これでは市民にとっては、まさに踏んだりけったりであります。臭くて高い水に対する広範な市民の批判に対してどう答えられるのか、水道局長の御答弁を求めたいと思います。
次に、市長選挙を通じまして多くの市民の皆さんから寄せられたもう一つの御要望として、全国トップクラスの高い国民健康保険税の引き下げの問題があります。
先日のある新聞の投書でも市民の厳しい指摘がありました。市長はこのような市民の声に積極的にこたえていただきたいと思います。とりわけ今後は介護保険料が上乗せされ一層国保税の負担が重くなるわけでありますから、引き下げをぜひ実施していただいて、市民の暮らしを支援していただきたいと思います。財源という点でも、6億 8,000万円の基金の存在、平成11年度の2億円の黒字分、これらの一部を有効活用すれば、一定の引き下げは可能であります。市長の積極的な御答弁を期待したいと思います。
次に、私は、市管理のコンクリートづくりの建物の維持管理について質問したいと思います。
この問題については、昨年の9月定例会で質問いたしました。山陽新幹線のコンクリート崩落事故を契機として、コンクリート構造物の安全性の点検、補修が重要課題となってまいりました。昨年の9月定例会での私の質問に対し、藤井助役からは「70年代を中心とする鉄筋コンクリート建物の安全性について、黙視による実態調査を実施し、適切に対応したい」と答弁をされております。
そこでまず、調査をされた58件に及ぶ鉄筋コンクリートづくりの建物についての実態調査の結果と明らかになった問題点、並びに改善措置の具体的内容について御報告いただきたいと思います。
2点目としましては、今後の維持管理のあり方についてお聞きしたいと思います。
まず、黙視や打音検査の限界を踏まえた精度の高い検査方法の検討と具体化を提案したいと思います。6月4日夜に放映されましたNHKスペシャルは、「コンクリート高齢化社会への警告」と題しまして、打音検査の限界を指摘し、赤外線の活用などより精度の高い検査方法の開発の重要性を指摘をしておりました。そこで、打音検査によって十分な安全性の点検が可能なのか。より精度の高い検査方法の検討と具体化が必要なのではないでしょうか。このことについての市長の御答弁をお願いしたいと思います。
次に、耐震診断と補強工事の促進についてでありますが、6月7日早朝の震度4の地震の発生によって改めて地震対策の強化の緊急性を痛感したわけでございますが、専門家からは以前より「富山県には約30の活断層があり、いつ地震があっても不思議ではなく、備えを怠ってはならない」と警告をしています。とりわけ緊急事態の際に避難施設となる
小・中学校の耐震診断と補強工事の促進をお願いしたいと思います。今日までの実績の御報告並びに国・県の強力な財政支援の要請を含め、市長の御答弁をお聞きしたいと思います。
最後に、中小企業施策についてでありますが、まず中小企業の実態調査の強化についてであります。
そもそも日本の中小企業は全企業数の99%を占め、生産、流通、サービスの各分野で大きな役割を果たしているだけでなく、勤労者の78%が中小企業で働いているように、雇用の重要な担い手にもなっております。また、中小企業は物づくりの基盤を形成し、日本経済や社会を土台で支えています。中小企業はまさに日本経済の主役であります。今、その中小企業がかつてない危機にさらされ、大多数が赤字経営に陥り、これまでに例を見ない高水準の倒産、廃業が続いています。下請中小企業は、大企業のリストラ、大幅なコストダウンよって塗炭の苦しみを押しつけられ、商店街、中小小売店は消費不況と大型店の進出で二重苦に陥っています。このような状況下にある中小企業に対し、文字どおり日本経済の主役にふさわしい対策の確立が強く求められています。
ところで、中小企業は、個々の分野で高い技術を持っていても、それを生かし、顧客に支持される商品の開発や販売を具体化する情報、人材、資金などの経営資源を持ち合わせていない場合が多く、行政が中小企業の経営努力を実らせる支援を行う必要があります。そのためにも地域の中小業者がどういう困難を抱えているか、どういう意欲を持っているかなど中小企業の実態をよくつかむことが何よりも重要であります。このような点で一層の取り組みの強化を求めたいと思いますが、この点での
商工労働部長の積極的な御見解をお聞きしたいと思います。
次に、中小企業への支援の強化についてお尋ねしたいと思います。
中小企業行政の先進地である東京都墨田区では、区内全中小業者の徹底した実態調査を行い、全国的にも注目される中小企業対策を進めております。墨田区では設備、技術、経営指導、情報提供、人材養成などで中小企業を支援する中小企業支援センターをつくり中小企業にとって頼もしい存在となっています。このような先進事例にも学びながら、高岡市でも中小企業支援センターの設置を展望しつつ、当面、経営指導、情報提供、人材養成、そして新製品開発のための異業種交流や共同受注を行うグループの事務局を引き受けるなど、中小企業への支援を一層強化されるよう要望いたしまして、私の質問といたします。
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答 弁
46 ◯議長(大井 弘君) 当局の答弁を求めます。市長 佐藤孝志君。
〔市長(佐藤孝志君)登壇〕
47 ◯市長(佐藤孝志君) 金平議員の御質問にお答えいたします。
まず、市長選挙の結果をどう受けとめ、今後の市政運営にどう市民の声を生かしていくのかという点についてでございます。
このたびの市長選挙におきまして、大勢の市民の皆様方の温かい御支援と御支持によりまして当選の栄誉を賜り、第30代高岡市長として引き続き市政を担当させていただくことになりまして、ここに改めて心からお礼を申し上げます。
この上は、市民の皆様の負託におこたえし、21世紀へ向けて本市の
まちづくりの方向を確固としたものとするため、高岡市が直面している諸課題の一日も早い解決と推進に向け全力で取り組んでまいる所存でございます。
選挙の結果につきましては、このたびの選挙戦が盛り上がらず、投票率が下がるのではないかとの観測も行われておりましたが、38.95 %と前回よりも3.93%投票率が上がったことは、市民の皆様の市政への関心の高まりが投票行動にあらわれたものと受けとめております。そういう中で、私への投票数を 1,122票ふえさせていただき、80.55 %という高い得票率で当選させていただいたことを大変ありがたく思っております。
相手方候補の得票数が前回の候補者よりかなりふえていることにつきましては、このことを謙虚に受けとめている次第でございます。
提案理由説明の際に申し上げましたとおり、私は市民奉仕の精神に立った市民の皆様に信頼される市政を行ってまいりたいという12年前の市長就任時の初心を忘れることなく、常に気持ちと発想を新たにし、またこれからも市議会や市民の皆様などのお声によく耳を傾けながら、微力の身ではございますが私の持っている力と情熱のすべてを市政にささげてまいりたいと思っております。
次に、本市の水道料金の引き下げ実施をとのお尋ねについてお答えいたします。
水道料金は各事業体の給水人口、水源をどこに求めるかなど事業運営コスト、建設投資、水需要などによりまして事業体ごとに料金格差が生じております。
富山市と比較して本市の水道料金が高い主な要因は、一つには水源の違いが大きなものと考えております。高岡市の水源は、御承知のとおり佐野取水場における自己水源が 2.7%とわずかでございまして、あとの97.3%を県営和田川と子撫川ダムからの受水から賄っておりまして、これによって本市の将来の水需要と災害などにも強い水源の多系統化を確保しているものでございます。一方、富山市の場合は常願寺川表流水を主な水源としていることから、本市のようにダム開発などに伴う多額の建設費用を含む受水費がコストに算入されていないのであります。また、高岡市には地下水の豊富な地域が多いことから、水道と井戸を併用する一般の御家庭や事業所が多数ございまして、1人1日当たりの使用水量が平成10年度実績では、富山市が 354リットルに対し、高岡市は 294リットルと60リットルも少ない使用状況となっております。このような要因から、結果として富山市と比較し料金格差が生じているものでございます。
今後とも公営企業として独立採算と受益者負担の原則のもとに事業運営を行う必要がございますので、そういう中でより一層効率的な経営努力を行うとともに、受水単価が高まらないよう県に働きかけてまいりたいと思っております。
次に、本市の国民健康保険税の引き下げを実施すべきとの御質問についてお答えいたします。
高岡市や富山県の1人当たりの国民健康保険税の水準が高い位置にあることは、私も十分認識いたしております。
平成11年度の国民健康保険事業の決算見込みでは、約2億円弱の剰余金が見込まれるとともに、財政調整基金が約6億 8,000万円あるものの、平成12年度の収支見積もりでは約2億 3,000万円の赤字が予想されることや、平成13年度の老人医療費拠出金精算額が約4億 7,000万円見込まれるため、国保財政調整基金を取り崩して対処する必要があることなどから、今後の国保財政の状況は非常に厳しいものになると考えております。平成11年度の剰余金約2億円のうち1億 5,000万円は、平成13年度の老人医療費拠出金精算額に対応するため基金に積み立てたいと思っております。
平成12年度の国保税率につきましては、今申し上げたような状況などを勘案して、現行税率に据え置くこととしたものでございまして、この点で御理解を賜りたいと思っております。
なお、国保事業の運営に当たりましては、その年度の収支バランスを保つことに配慮することは言うまでもなく、翌年度以降の医療費等の動向も十分勘案し、今後とも国保財政の中長期的な安定経営に努めていきたいと思っております。
次は、市管理のコンクリートづくりの建物の維持管理についてでございます。
まず、70年代に建てられた鉄筋コンクリートの建物の実態調査の結果と問題点、並びに改善措置についてお答えいたします。
本市における70年代に建設された鉄筋コンクリートの建物は、市立看護専門学校や本丸会館別館など58施設でございます。建設に当たりましては、建設省営繕部監修の建築工事共通仕様書に基づき、打設されるコンクリートにつきまして塩化物量の測定を実施するなど適切な品質管理を行い施工してきたところでございます。
コンクリートの耐久性につきましては、昨年のJR山陽新幹線などのトンネル内でコンクリートの崩落があったことなどから、その耐久性の低下について指摘されているところでございます。
本市におきましても、旧仕様書に基づいて短期間に多くの建物が建てられた70年代に建設された鉄筋コンクリートの建物の安全性について、目視と打音による方法により昨年11月からことしの2月にかけて実態調査を行ってまいりました。この調査の結果、コンクリート部分の安全性につきましては、直ちに補修を必要とする建物は確認されず、問題はなかったところでございます。
ただし、外壁がモルタル施工による城光寺野球場と本丸会館別館につきましては、外壁に損傷箇所が見受けられましたので、安全確保と建物の老朽化の進行を防ぐため、城光寺野球場につきましては平成11年度に改修工事を既に行っており、また本丸会館別館につきましては平成12年度において改修工事を行うこととしております。
そのほか小学校など7校につきましては、本年度においてモルタル笠木箇所等の診断調査を行うこととしております。
今後とも適時適切に点検を行い、鉄筋コンクリート建物の安全性の確保に努めていきたいと思っております。
それから、打音検査では不十分であるので精度の高い検査方法の検討と具体化をというお尋ねにお答えいたします。
市管理のコンクリート建築物につきましては、これまで目視観察や打音検査によって点検し、ひび割れなどがあった場合には状況に応じて適切に対処してきているところでございます。今後も目視観察や打音検査を基本として点検を実施していくこととしておりまして、目視などによりまして劣化状態が相当進んでいると認められるものにつきましては、赤外線や超音波等による検査方法の導入についても検討してまいりたいと思っております。
次に、
小・中学校の耐震診断の実績と補強工事の促進のため、国・県に対して財政支援を働きかけてはとの御指摘をいただきました。
学校施設につきましては、地震防災緊急事業5箇年計画に基づきまして、平成8年度以降、小学校2校、中学校1校の耐震診断及び耐力度簡略調査を実施し、今年度は中学校1校の耐震診断を実施する予定でございます。
これまで耐震診断を実施したもののうち、中学校1校は耐震補強の必要がないと診断されておりまして、補強工事が必要とされた小学校2校のうち1校は、今年度より改築工事に着手する予定であります。残り1校につきましては、耐震診断の結果に基づき補強方法などについて現在検討中でございます。
小・中学校は避難施設となっていることから、今後も耐震診断などを実施し、その結果耐震補強等が必要な場合は、国・県の補助制度などを活用して計画的にその実施に取り組んでいきたいと思っております。
次に、中小企業施策の強化に関して、中小企業支援センターの設置を展望し、中小企業への支援を強化してもらいたいとの御指摘をいただきました。
最近の景気は回復基調にございますものの、中小企業を取り巻く経営環境は依然厳しい経営状況にございます。加えまして、中小企業には、景況の回復とともに社会の構造変化への対応が求められておりまして、いわゆる経営革新や経営基盤の強化が必要であると認識いたしております。
本市では、市内中小企業の資金需要に対し、きめ細かく的確に対応するとともに、「たかおか中小企業情報」の発行や経営セミナーの開催、
中心商店街の活性化への支援、デザイン・工芸センターにおける新商品開発、後継者育成、デザイン情報の発信など、中小企業の経営基盤の強化に資するためさまざまな取り組みを幅広く行ってきております。
高岡商工会議所では、従来から中小企業相談所を設け、また戸出、中田の各商工会では専門の経営指導員によりまして、個々の中小企業の方々の経営指導や融資の相談などの業務を行っております。さらにことしの4月には、中小企業の経営革新・創業の促進を図るため、新時代の中小企業施策の一つとして
高岡商工会議所内に「たかおか地域中小企業支援センター」が開設され、よりきめ細かな相談、指導、情報提供などが行われているところでございます。
高岡市といたしましては、本市の経済を支える中小企業の経営革新や経営基盤の強化を図るため、制度融資の的確な運用、
中心市街地の活性化を図るための基本計画の策定とその計画に基づく事業の実施、異業種間の交流促進による横断的な産業振興を図るなど、産・学・官と連携して中小企業の多様で活力ある成長、発展に支援、協力を行ってまいりたいと思っております。
以上をもちまして、金平議員の私に対する御質問の答弁とさせていただきます。
48 ◯議長(大井 弘君) 水道局長 北山秀明君。
〔水道局長(北山秀明君)登壇〕
49 ◯水道局長(北山秀明君) 金平議員の子撫川水道の異臭問題についてお答えをいたします。
5月8日に国吉、能町、伏木、牧野などの市内の一部の皆様には、水道水に異臭があったということで大変御迷惑をおかけし申しわけなく、心からおわびを申し上げたいと存じます。
高岡市水道局では、5月8日に子撫川水源からの水道水に異臭が感じられたという苦情が寄せられましたことから、直ちに富山県企業局に連絡をいたしまして活性炭処理の強化を申し入れますとともに、被害を最小限に抑えるため、高岡市内の江尻、百橋のドレン管で水道管などに残留している水の排水作業を実施いたしたところでございます。
富山県企業局による報告では、4月下旬に入りまして気温・水温の上昇が見られ、4月24日より予防措置といたしまして活性炭の注入を開始していましたが、5月8日に高岡市、氷見市、小矢部市、福岡町から異臭の苦情が入り、活性炭の注入量をふやす対策を実施し、5月9日からは通常の水質に戻ったということでございます。
原因は、5月連休の好天気続きで、子撫川ダム湖の表面水温が上昇いたしまして、プランクトンが異常に増殖をしたことから臭気物質である2-MIB(2メチルイソボルネオール)が生成されたとのことでございます。
そして、本市水道局では、県企業局に対し今後このような事態が発生しないよう強く申し入れを行ってきたところでございます。県企業局としては、今後こういった問題が発生しないよう、活性炭注入量と臭気強度データを積み重ね、その効果を把握するなど浄水処理状況の監視体制の強化を図りますとともに、原水の臭気強度に応じた活性炭の予備的投入量をふやすなど高度浄水施設を有効に活用し、供給水の品質の確保に万全を期していきたいということであります。
私としては、このたびの件はまことに遺憾でございまして、今後、良質な水を供給するためより一層県企業局と連携を密にして対処してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。
以上で、答弁とさせていただきます。
50 ◯議長(大井 弘君)
商工労働部長 野村一郎君。
〔
商工労働部長(野村一郎君)登壇〕
51 ◯
商工労働部長(野村一郎君) 金平議員の質問にお答えいたします。
中小企業施策の強化について。中小企業の抱えている困難や行政へのニーズの把握を一層強め施策の充実をについてお答えいたします。
商工業者を対象とした実態調査としては、国が行っております商業統計調査、工業統計調査、事業所統計調査などがあり、独自調査として市内各業種の事業所に対しまして、業績判断、あるいは売上高等を四半期ごとに調査し、その結果を高岡市中小企業情報で発表しております中小企業動向調査がございます。
また、銅器、漆器、アルミ等の代表的地場産業につきましては、高岡特産産業の動きとして生産、販売等の動向についても調べております。
商業に関する調査といたしましては、歩行者通行量調査と県商工会議所連合会が行っております消費動向調査や商店街実態調査などがあり、多種多様な調査を行っているところであります。
新年度に入りまして、商工業の各業界におきましては決算期を迎え総会が行われておりますが、私もその場に招かれる機会がございます。それぞれの業界の方々と最近の経営状況等についてお話をいたします。また、金融機関の関係者ともお話をする機会がございます。そして、景況並びに市内企業の実態についての状況把握に努めているところでございます。
市内中小企業にありましては、小売業あるいは流通業における消費者ニーズの対応、あるいは製造業における製品差別化の対応など、業種ごとの課題に懸命に取り組んでおられます。したがいまして、市といたしましても中小企業施策の充実に当たりましては、現在、作成中の
中心市街地活性化基本計画への反映や新素材による商品開発、デザインの育成など中小企業の経営基盤の強化に資するための時代に対応した施策を進めてまいりたいと考えております。
以上で、答弁とさせていただきます。
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再 質 問
52 ◯議長(大井 弘君) 11番 金平直巳君。
〔11番(金平直巳君)登壇〕
53 ◯11番(金平直巳君) ただいまの答弁を再確認するということで2点再質問をさせていただきます。
第1点は、市長選挙の結果に関連して、市民の声を今後どう市政運営に生かしていくかという質問に対しまして、市長さんの御答弁では「今後よく市民の声に耳を傾けたい」という御答弁でありますが、ぜひ私は具体的にはどういう形でこの御答弁を生かされるのか、もう一歩突っ込んだ、踏み込んだ御答弁をお願いしたいと思います。よく耳を傾けながらとおっしゃる意味をもっと具体的に私はお聞きしたいと思います。
もう一点は、国民健康保険税の引き下げ問題でありますが、今ほどの答弁では12年度の収支は2億 3,000万円余りの赤字が予想されるという答弁でありますが、実際は、歳入面で1億 6,000万円ないし1億 7,000万円近い特別交付金が過去の5カ年の実績を見ても入ってくる可能性は十分あります。そのように見ますと、当局の試算によれば実際上は 7,000万円前後の赤字ではないかという見方もできます。
しかしながら、この療養給付費については、過去10年間のデータを見ますと、医療費の伸び、これが従来よりも鈍ってこの療養給付費が見積もりよりも決算額が下回るという年度が結構あります。こういった点を見るならば私は平成12年度の収支は場合によってはとんとんということも出てくる可能性があるんではないかと。そういうことにもかかわらず、殊さら赤字を強調されまして、市民の負担の軽減におこたえにならないという姿勢ではなかろうかと思います。そういった点では、せっかく先ほどよく市民の声に耳を傾けるとおっしゃったわけでありますから、切実な国保税引き下げの市民の声に耳を傾けていただいて、ぜひ今定例会で据え置きではなく積極的な国保税の引き下げを図っていただきますようにお願いしたいというのが再質問の2点目であります。
以上で、私の再質問といたします。
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答 弁
54 ◯議長(大井 弘君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。市長 佐藤孝志君。
〔市長(佐藤孝志君)登壇〕
55 ◯市長(佐藤孝志君) 金平議員の再質問にお答えいたします。
まず第1点は、この今度の市長選挙に関連いたしまして、「今後、市民の皆様などのお声によく耳を傾ける」というふうに私が答弁しましたけれども、具体的にはどういうことかという御質問であったと思います。
私は、市民の皆様だけじゃなくて、この市議会や市民の皆様と2つを申し上げたと思っております。「よく耳を傾ける」は文字どおりよく耳を傾けるでございまして、これは市民と申しましてもいろんな各界各層の方々いらっしゃいますし、17万数千人の市民がいらっしゃるわけでございますので全部お一人お一人聞くわけにいかないかもしれませんけれども、いろんな機会を設けまして、各界各層あるいは職業等々に関連なくいろんな御意見をお聞きしていく。そしてそれをこれからの市政に生かしていくと。全部が全部 100%お聞きするわけにはいかないかもしれませんけれども、いろんな御意見の中にはこれをこうやるべきだとか、あるいはそれやっちゃいかんとか、今までやってきたことを改めるべきだとか、いろんなお声あると思いますけれども、それらを積極的にお聞きしまして、そしてそれらを市政に反映させていただくということでございます。
具体的にはと言われましても、私はそういう気持ちでおるわけでございます。もちろん、議会の方のいろんな御意見等々に対しましても、通常議会あるいはまた臨時議会等々の定例会といいますか、そちらの方での皆さん方の御意見にも十分耳を傾けまして真摯に対応させていただきたいと、こう思っております。
それから、国民健康保険税に関連いたしまして、金平議員からは過去経験的に見て特別調整交付金というのがあるんではないかという点、あるいはまた療養給付費などの保険給付費が過大に出ているんではなかろうかと。年によっては実績の方が予算より少ないこともあるという御指摘があって、そういうこともあるから保険税の引き下げをなすべきではないかということかと思いますけれども、この特別調整交付金につきましては、金平議員よく御存じのとおり、特別調整交付金の特別事情分──我々、特々分と略称しておりますけれども──これは保険者の経営姿勢への評価に対して交付されるというものでございまして、そういう意味であらかじめこれを幾らというふうになかなか置けないものでございまして、そういう意味で今回も平成12年度の保険会計におきましても特々分の計上をいたしていないわけでございます。多くの年には実際には交付されることもありますけれども、過去において年によっては交付されないときもあったわけでございます。
それから、この保険給付費の方もこれは当てずっぽうに推計しているわけじゃございませんで、被保険者数の伸びとか医療費の増大などを勘案して、いろんな観点を勘案して算出をしておるものでございます。ここ二、三年を見ますと、当初予算に計上したものよりも実際の保険給付費の決算がそれを上回っているという状況でございまして、これもやはりいろいろと不確定要因があるということでございまして、今おっしゃったようなことで、私たちとしては安易に引き下げていくというわけにはいかないんで、やっぱりこれからの12年度、13年度の推測される状況にこれから対応していかなきゃいけないんじゃないかなと。そのときになって困らないように今から対応していかなきゃいけないと、このように考えておる次第でございます。
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再 々 質 問
56 ◯議長(大井 弘君) 11番 金平直巳君。
〔11番(金平直巳君)登壇〕
57 ◯11番(金平直巳君) ただいまの国保税の問題について再々質問。再質問に対する答弁に対する確認ということでございますが、今ほどの市長の御答弁では、特々分については入ってくる可能性はあるということをお認めになりながら、医療費については、最近数年間を見れば見積もりよりも決算が上回ったという御答弁でありますが、私は過去十数年間のデータを見たときの私の分析を申し上げているわけでありまして、従来、厚生省方式で医療費が見積もりをされまして、私の全国的な調査でも厚生省方式が問題だということで独自の医療費の試算をやっておる自治体さえあるわけであります。そういった点では過大に見積もられる傾向が非常に強いというのが私の印象でありまして、二、三年程度の視野ではなくて十数年間、市長御自身が医療費の、特に療養給付費の歴史を私は十数年間見ていただきたいということで、もっとそのあたりをメスを入れていただいて、正確な判断をされながら私は中長期的な国保の収支の問題も重要ではありますが、緊急の市民の要求にもこたえるというのが市政の基本姿勢でありますから、そういった点での基本姿勢を私は再度問いたいということで私の再々質問といたします。
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答 弁
58 ◯議長(大井 弘君) 再々質問に対する当局の答弁を求めます。市長 佐藤孝志君。
〔市長(佐藤孝志君)登壇〕
59 ◯市長(佐藤孝志君) 金平議員の再々質問にお答えいたします。
この保険給付費につきましては、この厚生省の所定の算式に基づきまして慎重に見積もって計上しているものでございまして、決して過大見積もりではないと、このように考えております。
60 ◯議長(大井 弘君) これをもちまして、個別質問、質疑を集結いたします。
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議案の常任
委員会付託
61 ◯議長(大井 弘君) ただいま議題となっております議案第54号から議案第65号まで、報告第2号及び報告第3号の各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表のとおり、それぞれの所管の常任
委員会に付託いたします。
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請 願 の 上 程
62 ◯議長(大井 弘君) 次に、日程第2 請願第7号を議題といたします。
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請 願 の 委 員 会 付 託
63 ◯議長(大井 弘君) ただいま議題といたしました請願第7号は、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、民生病院常任
委員会に付託いたします。
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次 会 の 日 程 の 報 告
64 ◯議長(大井 弘君) 次に、議会の日程を申し上げます。
次回の本会議は、来る16日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。
なお、明13日は、午後1時30分より民生病院・経済消防の各常任
委員会を開催いたします。
また、14日は、午前9時より代表者会議を、午前10時より議会運営
委員会を、午後1時30分より建設水道・総務文教の各常任
委員会をそれぞれ開催いたします。
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散 会
65 ◯議長(大井 弘君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
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散会 午後4時05分
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